2004.07 青柳節子
「世界人口の半分以上を養うコメを中心とする持続的な農業システムの発展が、世界の飢餓と貧困を減少させる」と、2002年に国連決議され、国際コメ年が決められました。
コメは、アジアで20億人以上の人々を支えているだけでなく、今では113カ国、南極を除くすべての大陸で栽培され、アフリカでも急速に普及していると言います。
8億人の飢餓人口を2015年までに半減するという国連食糧農業機関(FAO)の‘96年の目標達成のためには、コメを増産し、分配の仕組みを再構築しなければなりません。
飽食の日本は食糧輸入大国で、食糧自給率は40%、穀物自給率(飼料用含)は28%で、世界で130番目(’02年)です。これでは何か事有ったときに「備えなくて、憂いあり」です。
食糧安全保障が言われていますが、中でも世界的な農民組織の「ビア・カンペンシーナ」によって’96年に提起された「食糧主権」の考え方(すべての国が、自分達自身の食糧、農業政策を決定する権利)が、国連のFAOや世界人権委員会で今年採択されました。昨年メキシコのカンクンで決裂し、再開したWTO(世界貿易機関)の協定改定へと大きく影響していると言います。
自由貿易のもと、多国籍企業が大きな利益を得る一方、南北の貧富の格差は広がっています。近年は多国籍企業のダンピング貿易などで、南の換金作物生産による農業荒廃だけでなく、アメリカなど北の小規模・家族農業をも破壊しているとの報道もあります。
食糧、とくに主食は自給が基本です。
世界に名が知れた「スシ」、若者に人気の「丼もの」、「おにぎり」、学校給食で喜ばれている「ちらし寿司」など、おコメを大いに取り入れて、安全、安心、おいしい日本の「おコメ」を食べたいものです。コメの産地直送で、農業と環境を守る運動が、今広がっています。
|