藤沢市全域におけるNO
2汚染の実態
1999.5 60号 藤沢の空気を考える会 増留幸博

 98年12月3、4日の24時間の藤沢市全域(サンプル数351、測定箇所273)におけるNO2一斉測定の結果、平均濃度は0.06ppmに達した。測定日は3、4日共、雨天のため若干、測定値に影響したかも知れない。
 今回、0.06ppmを超えた事例は、145例で、サンプル全体の41%に当たる。
 今回の測定のワースト5

    羽鳥5−20(0.192ppm)、
    辻堂東海岸1−15(0.188ppm)、
    鶴沼海岸5−3(0.180ppm〕
    城南交差点(0.160)、
    鵠沼海岸5−13(0.140)である。

 年間で12月はNO2濃度の月平均値がいちばん高い。したがって、環境基準の評価法「日平均値の年間98%値」は年間の測定値の最大から3%目、即ち12月の測定値の上から7,8番目の数値を以って年間98%値と推定することができる。今回、明治地区では一斉測定と平行して、8日間、11簡所を選んでこの「推定98%値」の簡易測定を試みた(「辻堂新町・羽鳥・城南におけるNO2汚染の実態」表四参照)。
 その結果、少なくとも2箇所(羽鳥1−3−19、城南5−6−1)は環境基準「日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内またはそれ以下」に反していることが明確になった。
 環境基準は排出基準と異なり、全国どの地域でも実現しなければならない数値である。
 したがって、明治地区2筒所のNO
2濃度は明らかに大気汚染防止法に違反しており、早急の改善が要請される。


    表一 濃度別階級構成(1998年12月)
階級 ppm 件数(%) 構成(%)
0.15 〜 4〈 1) 145(41〉
0.10 〜 26( 7)
0.08 〜 40(11)
0.06 〜 75(22〉
0.05 〜 56(16〉 110(31)
0.04 〜 54(15〉
0.03 〜 45(13) 86(25〉
0.02 〜 41(12)
〜0.02 10( 3) 10( 3〉

    表二 最近六年の濃度別階級構成比(12月)
    (%)
階級 ppm 93年 94年 95年 96年 97年 98年
0.10〜
2 14 2.1 7 31 8
0.08〜
3 12 10.5 8 17 11
0.06〜
7 21 18 16 18 22
0.04〜
23 29 22 28 22 31
0.02〜
50 22 25.5 37 11 25
〜0.02
15 1.4 3 3 0 3

    表三 測定結果の地域別集計(1998年12月)
地域別 道路沿い 非道路沿い 合  計
件数 平均ppm
件数
平均ppm 件数 平均ppm
片瀬
56 0.041
鶴沼 14 0.048 15 0.087 29 0.068
村岡 17 0.075 18 0.044 35 0.059
明治 46 0.077 22 0.053 68 8.069
藤沢
4 0.074 8 0.064 17 0.067
辻堂
4 0.102 3 0.051 7 0.080
善行
8 0.073 1 0.080 8 0.074
大庭
5 0.059 5 0.036 10 0.048
六会
3 0.073 14 0.871 17 0.071
湘南台 6 0.054 1 0.018 7 0.049
遠藤
5 0.050 2 0.064 7 0.054
長後
2 0.093 8 0.046 10 0.055
御所見 4 0.057 2 0.049 6 0.054
全域
118 0.070 99 0.059
273
0.060
    (1)件数は測定箇所の件数。
     (2)片瀬は道路沿い、非道路沿いの区別がつかないので合計のみ掲載。

表四 『推定98%値』の簡易測定(98年12月)         単位:ppm
測定点 3 日 4 日 7 日 8 日 9 日 10 日 11日 17 日
城南
2−8−1
0.030 0.053 0.052 0.071 0.040 0.055 0.047 0.070
城南
5−6−1
0.112 0.097 0.079 0.057 0.096 0.105 0.096 0.093
羽鳥
1−3−19
0.136 0.060 0.129 0.124 0.140 0.129
0.112
0.096
       年間で12月は NO2濃度の月平均値が一番、高い。したがって、環境基準の評価法「日平均値の年間98%値」は年間の最大濃度から3%目、即ち12月の上から7、8番目の数値を以って年間98%値と推測し、環境基準への適否を評価することできる。


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