御所見小と大庭城址
      〜ダイオキシン調査結果を考える〜
    1999.7 62号 井之川平等

     環境連続講座(6月12日開催)で98年度のダイオキシン類の調査結果を入手した。焼却
    施設の排出濃度、大気中ダイオキシン類、土壌中ダイオキシン類について、藤沢市が調査した結果報告である。焼却施設からのダイオキシンの排出濃度は、この間の改修・補修の成果を示して、91年度のそれと比較して飛躍的に改善されたとのこと。問題は大気中のダイオキシンと土壌に堆積したダイオキシンの濃度である。
     大気中のダイオキシン類調査で環境庁指針値の0.8pgを超えた地点がある。御所見小学校である。年4回の調査のうち8月と2月の2例、それぞれ0.89と0.93を記録した。
    ちなみに後2回、5月と11月は0.29、0.31で指針値をクリアしている。環境庁指針値をオーバーした原因について、環境グループの問い合わせに対して市は明確な回答をしていないとのことである。また、土壌中のダイオキシン類の調査結果はすべての調査地点で指針値をクリアしているが、大庭城址公園の値が他の調査地点の平均値のおよそ2倍を記録していたとある。
     御所見小学校は、用田から菖蒲沢に向かう北斜面の坂下に立地しており、北側と東側に交通量の多い道路を控えている。また同校の北西約1,2kmのところに高座清掃施設組合の焼却施設がある。一方、大庭城址公園は舟地蔵交差点北側に位置し、東側と南西に交通繁多な道路があり、石名坂清掃センターから直線距離にして1・7km北である。
     大気中および土壌中のダイオキシン濃度が何に由来するのか、確かな原因は今もって明らかになっていないとはいえ、その多くが焼却施設からの排煙に起因することも大かた認められているところだろう。御所見小学校、大庭城址公園の双方とも未来を担う子供らの集うところだ。焼却施設との距離や通過道路に面しているなど共通するところも多い。この際ぜひ焼却施設との因果関係を明らかにしてもらいたいと思う。



HOME