ダイオキシン最新情報

底質の環境基準策定に一歩前進か?
 
環境庁 水質・底質・水生生物の全国調査結果発表

宮地 俊作
荏原ダイオキシン問題市民対策会議 環境影響部会部会責任者

     環境庁は、平成11年度に行った全国公共用水域の水質、底質、水生生物及び地下水質のダイオキシン類についての調査結果を8月25日に公表しました。引地川についても調査が行われ、下流域の高濃度汚染の主な原因は、(株)荏原製作所藤沢工場にあったと断定しています。
    富士見橋では、

      水質 1.1〜38pg-TEQ/L、
      底質 7.1pg-TEQ/g、
      コイ 25pg-TEQ/g、
      ギンブナ 14pg-TEQ/g、

    相模湾辻堂沖

      水質 0.072pg-TEQ/L、
      底質 1.3pg-TEQ/g、
      タチウオ 7.1pg-TEQ/g、
      マサバ 5.7pg-TEQ/g、
      アカカマス 3.6pg-TEQ/g、
      マアジ 2.9pg-TEQ/gとなっています。

     全国的に見ても引地川は、高濃度に汚染されていますが、上流の蓼川の方が高い値を示しています。環境庁は、「関係自治体において原因究明対策などの取り組みが行われているが今後、この調査結果を活かして、ダイオキシン類特別措置法に基づく神奈川県・藤沢市による環境監査などの適正克つ効果的な運用を図っていく必要があり、環境庁として、その徹底を期していく」と述べています。
     なお、ダイオキシン類にかかわる環境監査は、2001年度以降、ダイオキシン類特別措置法に基づいて、都道府県・市による常時監視に引き継がれることになっているとも述べています。
     これまでの調査では、水質、底質、水生生物を同時にサンプリングすることが少なく、お互いの相関関係を解明することができず、生物濃縮係数を決められませんでした。5,000〜10,000の範囲に納まるであろうと言われてはいましたが、結果として底質の環境基準を決めることができませんでした。しかし、今回の調査結果を見ると水質、底質、水生生物(魚類が多いが)を同時にサンプリングしているものが多いので、生物濃縮係数が決められれば、底質の環境基準を決めることが可能になると考えられます。引地川の底泥の回収に向かって一歩前進するのではないかと期待しています。


 市内にたくさんのダイオキシン発生源が!!
宮地 俊作
荏原ダイオキシン問題市民対策会議 環境影響部会部会責任者

 荏原製作所以外に、ダイオキシン特別措置法により届け出が必要な50kg/h以上の処理能力を持つ焼却施設が、市内には47ヶ所もあります。これを地図上にプロットしたところ、桐原地区と遠藤の工業地区に多くの焼却施設が集中していることがわかります。地図はこちら>>>
 男子出生比率低下の著しい御所見地区は大きな問題になっていますが、次に男子出生比率が低いのは、あまり知られていませんが長後六会地区で、その低いわけが見えてきました。風向きによっては、これらの工業地区の周辺は、大気中のダイオキシン値が高いことが予想されます。現在、藤沢市では御所見市民センター湘南台市民センター明治市民センター、藤沢市役所の4ヶ所しか大気中のダイオキシンを測定していませんが、もっと測定点を増やす必要があるのではないでしょうか。
 私たち市民は、市民の手による「ダイオキシン調査(クロマツの採取)等によって問題点を明らかにし、ダイオキシンについての関心をもっと深め、プラスチック類の徹底した分別が必要です。現在は、せっかく分別したプラスチック類を市の焼却炉では一緒に燃やしている実態を何とかしなければ、ダイオキシンを減らせません。また、市内全域のダイオキシン対策を考えた条例の制定が必要ではないかと考えます。

この一覧のうち、一部に現在は既に廃止されている炉も掲載しております。
記載に関して言葉が足りませんでしたことをお詫びします。

2000.8.25現在

No.
事業所名
所在地
規 模
1 矢部自動車 石川6−1−1
2 伊藤喜 石川6−18−23
3 藤沢市北部環境事業所 石川2168 6250kg/h×2
4 フジオーゼックス藤沢本工場 円行1−22−1
5 東京ラヂエーター製造藤沢工場 遠藤2000−1
6 谷口運送 遠藤2005−9
7 ヤシマ食品藤沢第一工場 遠藤2005−18
8 ペルメック電極 遠藤2023
9 秋本食品第二工場 遠藤2004−16 370kg/h
10 プレス工業 遠藤2003−1 300kg/h 現在廃止
11 田辺工務店 大庭6966
12 芙蓉カントリー倶楽部 大庭2320
13 明誠建設 獺郷1552
14 藤沢金中青果商協同組合 片瀬336
15 興南化学工業 亀井野1602
16 鈴仲木材 川名2−4−13
17 佐賀鉄工所 川名1−15−1
18 日本ギア工業 桐原町7
19 オイレス工業 桐原町8
20 オシキリ湘南工場 桐原町4
21 新日本剛球 桐原町12
22 日本アイビーエム 桐原町1 200kg/h以上
23 高井精器 鵠沼神明1−3−1
24 アテネ第一工場 鵠沼神明3−2−1
25 平綿住建 葛原2283
26 日東社 葛原1692
27 興立産業 葛原1700
28 清心会藤沢病院 小塚383
29 興亜硝子 小塚23
30 東京ゴム製作所 菖蒲沢48
31 半沢建設 善行坂1−1−34
32 大清水浄化センター 大鋸1520
33 同友会藤沢湘南台病院 高倉2345
34 古橋工務店 立石2−4−23
35 協同油脂辻堂工場 辻堂神台1−4−1
36 関東特殊鋼 辻堂神台1−3−1 65kg/h
37 藤沢市辻堂浄化センター 辻堂西海岸3−3−1 2500kg/h×2
38 吉田工務店 辻堂元町2−5−7
39 いすず自動車藤沢工場 土棚8 1667kg/h
40 中央機工 本藤沢5−6−36 現在廃止
41 荏原製作所藤沢工場 本藤沢4−2−1 1250+1500kg/h
42 藤沢市石名坂環境事業所 本藤沢2−1−1 5417kg/h×3
43 油研工業 宮前1
44 神戸製鋼所 宮前字裏河内100−1
45 アテネ第二工場 弥勒寺129
46 武田薬品工業湘南工場 村岡東2−26−1 366kg/h
47 藤田建築工業所 渡内563
備考:無印 50〜200kg/h


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