今年から始まった全県のダイオキシン常時監視調査結果をまとめて、11月中旬までに努力すると神奈川県は答えたが、藤沢市の血液・母乳調査の締め切り日には間に合いませんでした。近く発表があると思うが、結果によっては県下全体に大きな問題が提起されることになるかも知れません。
ダイオキシンによる健康被害、次世代への影響が心配されている中で、藤沢市のダイオキシン類濃度調査は、その対応の先見性は高く評価されます。しかし、進め方や内容には、数々の疑問や問題があります。県下並びに全国から注目されており、新聞記事やエコネットのインターネットHPを見た方々からメールが届いています。
「何故こんなに応募者が少ないのか。」「関心が低いのか?」
私のまわりの方たちは、
「地区でそれぞれの年代で1人でしょう。結婚したばかりの娘が心配だから受けたいとは思うが応募してもダメだろうとあきらめてました。」
「娘も息子もアトピーで苦しんだので、受けたいが勤めを休まずに受ける方法はないの」
「荏原の近くに住んでいるが、洗濯物が黒く汚れる被害がひどかった。子宮内膜症や流産の話を聞くことがあるので、私自身体調が悪く応募したいが、貧血があり応募しても落とされるのではと・・・迷います。」
「湘南台に住んでいて、近くの会社が焼却炉で、長年タイヤやプラスチック類を燃やし、煙と悪臭に苦しんできた。市に相談して土壌検査を行ったが、肝心の焼却炉とその近辺は調査してない。結果の説明も不十分で、データそのものも信じて良いのか疑わしい。健康被害を調べてもらいたいと思っていたところです。」
「御所見地区の応募者が1人なのはどうしてなのだ。市の責任で、地区に来て、調査の目的や方法を説明し、理解を求めるべきだ。」
「御所見は広い。支所での健康相談では、交通の便が悪く、年寄りは行きにくかった。交通の便を考えたり、もっときめ細かくやれといいたい。公平性とは何かが問われている。」
「調査結果をどのように発表するのか。結果を何に使うのか。聞いても明確な答えが返ってこないのが不安。個人のプライバシーを守るのは当然だが、高い値が出た場合の健康不安にどう対処するのか、個人任せにするのではなく一緒に考えていく姿勢がほしい。」
「個人へのデータ開示や地区や全市のデータ公表の仕方等がはっきりしてないのは困る。」
「ダイオキシン類の調査を進めてもらいたいのは山々だが、分析結果が納得できるものでないと何にもならない。予算執行上急ぐのは本末転働転倒。もともと9月補正でやる特殊なものに、年度内にこだわるのはおかしい。何か他に意図があるのではないかと思っちやう。」
市が選定した2社は、公正取引委員会に、談合の事実を判定された業者。なのに見合わせに声をかけるのがおかしい。本来一般競争入札にすべきものを見頼もり合わせを認める特殊なケースなら、予算執行規定や業者想定基準の再委託を見直し、海外への委託の道を開くべきです。ダイオキシン類の血液・母乳検査は特殊なもの、市の財務規則や契約規則を厳格に当てはめることでよいのでしょうか。
生態系淋調査では、渡り鳥など国際的な視野が必要であり、市だけでは対応しきれないと民生常任委員会で答えているのですから、「POP s」物質であるダイオキシン類の分析こそ選定基準も国際基準にすべきです。
業者選定で、なぜ島津テクノリサーチと新日本気象海洋しか残らなかったのか、結果としてそうなるように基準が作られていたとしかいいようがありません。大切なのは、どこにだしても恥ずかしくない精度の高い分析をすることです。国際認証・WHOの認定をとった水準の高い業者を捜すこと。国もこれに対応するマニュアルを作ること。それまでは外国に委託できるように、特殊なものについては、「再委託不可」の成定に特例を設けるべきです。45日という短い条件では、制度の高い分析は無理なのにそんなことを要求することが、常識はずれです。それよりも会計年度をまたがっても精度の高い分析ができるようにするのが、市民への責任ではないでしょうか。
ダイオキシン類対策が前進することを心から願って |