市民対策会議からの質問事項に対する回答

2001年1月15日

(株)荏原製作所

 1.基本的な問題認識
  当社藤沢工場からのダイオキシン類流出事故の内容は下記の通りです。

  • 法的規制はなかったが、雨水排水に焼却施設排ガス処理設備からの洗煙排水が流出し、引地川のダイオキシン類濃度レベルが環境基準を上回ることの原因になった。
  • 上記以外に法規制のある排ガスについては基準を満足していた。
  • 残さについてはダイオキシン類に係る法規制はなかったが、重金属の基準を満足させ、マニュフェストによる管理を行っていた。

 2.主要質問への回答
  1.排出総量

    • 排出総量はICFB施殻が稼働開始した1992年から2000年3月までの間で、排ガスとして1.4g−TEQと排水として3.Og−TEQと推定しています。
      排ガス中の濃度には排ガス中の気相、液相及び固相のすべてのダイオキシン類が含まれています。
    • 焼却残さは委託処理していましたが、この残さの中のダイオキシン類の総量は48g−TEQと推計しています。

      2.焼却炉からのダイオキシン類発生

    • 焼却施役のダイオキシン類生成に関する見解は以下の通りです。
    • ICFB施設は操業が昼間の8時間に限られるため、立ち上げ、立ち下げの非定常時にダイオキシン類が発生しやすかった。
    • また、廃熱回収を行い、バグフィルタにより除塵を行うシステムであり、排ガス冷却過程でダイオキシン類の再合成が起こりやすいといわれる300℃を通過するシステムであったことこともダイオキシン類が再合成しやすい条件となっていた。
       これらの条件にも拘わらず、バグフィルタを使用した排ガス処理システムを採用した結果、排ガス中のダイオキシン類濃度は法規制値を満足することができました。また、スクラバ排水中のデイダイオキシン類濃度も実測値で81,000及び130,000甘g−TEQ/Iでしたが、豊能美化センターの例(湿式洗煙塔の内部に残された洗煙排水は3,000,000ng−TEQ/氈jを大幅に下向って(23,000〜37,000分の1)います。
       尚、スクラバやバグフィルタにおけるダイオキシン類の挙動については、最近でもそれぞれの過程でダイオキシン類総量が増加する例が報告されており、そのメカニズムの解明には今後の系統的なデータの詳細な解析を待つ必要があります。
      したがって、排ガス、スクラバ排水及び飛灰中のダイオキシン類濃度からダイオキシン類の生成をスクラバ及びバグフィルタの上流について議論することは困難です。

       3.その他

    • 我が国の年間ダイオキシン類排出量資料について、本資料中のダイオキシン類排出量は主として排ガスに関するものであり、一部水のデータが補足されているものであり、残さ中のダイオキシン類は含んでいないと解釈しています。
    • 焼却炉の操業データについては、温度管理やCOデータについて監督官庁に提出しています。
    • 飛灰とダイオキシン類の結合
      • ダイオキシン類の挙動は飛灰の性状により大きく異なり、一概にダイオキシン類が飛灰に含まれるとは言えません。
        また、スクラバにおける挙動も未解明な点が多くありますが、ダイオキシン類は水に溶けにくいものの、溶炉度が0(ゼロ)というわけではありません。
    • 周辺土壌及び工場棟屋根のダイオキシン
       施設近傍の土壌中のダイオキシン類データは最大で230pg−TEQ/gであり、土壌基準及び要監視基準を下回っています.また、工場棟屋根の堆積物は、屋根に薄く付着したものを掻き集めて試料としたものであり、通常の土壌のサンプルとは異なるもので、240pg−TEQ/gの数値の評価はできませんが、それでも土壌基準及び要監視基準を下回るものです。

    以上


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