グリーンピースジャパンからの報告
排出先の市民から排出県の市民へ
このグリーンピースの行動に、
藤沢エコネットは会議にかける時間がないため、
代表ほか事務局メンバーなどが個人として
賛同しました。

御礼
皆様、
この度は、急なお願いであったにもかかわらず、多くの団体、個人の方々に、広島県 知事への要望書へのご賛同を頂きまして、誠にありがとうございました。
本日、広島県の環境整備課にて要望と交渉を行い、ご賛同頂きました要望を、埼玉県、環瀬戸内海会議(藤岡先生)、グリーンピースの要望書と合わせて、提出してまいりました。
 神奈川県からは、二宮で、以前小田原市が二宮との境目に廃棄物処分場をつくろうとしたときに運動をしていた石田さんが同行してくださいました。そして、「私達は、自分達のごみは自分達のところで責任つべきだと考えているし、そのために、どうやって廃棄物を出さないかという努力燃している。送り先が確保されてしまっていると、廃棄物はどうしても易きに流れてしまい、廃棄物を出すまいといういう原動力を削いでしまう。その送り先が瀬戸内海で、私達のごみが瀬戸内を汚しているというのはもっての外」という主張をぶつけてくださいました。
 メディアの関心がとても高かったのは、廃棄物を送っている側からNo!という声が届けられたことも大きな理由だったのではないか、と思います。
 県は、いつとはいえないが近い将来県外からの、少なくとも灰の移入はなくなるだろうと言っていましたが、新たな処分場(下黒島)が基準に合致してれば許可せざるをえないという趣旨の発言がまた出ました。「合法」の盾。
 「この問題は広島県だけの問題ではないので、機会を見て(すぐにやれ!)厚生省に伝える」と言っていました。
 汚染物質流出に関するデータについては「保健所調べているけど出せない」「情報公開条例に基づいた手続きが必要」といって逃げまくっていました。本心は、保健所にやらせているから本庁の職員はデータを見たことがないのだろうと、環瀬戸内海議の藤岡先生は言っていました。いずれにしても、環境情報はいつでも誰でもアクセスできる様にするのが健全な環境政策の前提ですから、「出さなくていい」と考えている担当課の見識を疑ってしまいます。
 環境整備課の人は、(不法投棄の)”豊島とは違う”、と強調していました。けれど、先週香川県に申入れに言ってきたときの印象と比較していえば、“上黒島と豊島とは違う”のかもしれないけど、“広島県と香川県とは似たり寄ったり”でした。
数日広島に留まって、もう一度環境保全課にも交渉に行こうと考えています。続報をご期待ください。
 尚、賛同してくださった皆様に個々に御礼を申し上げたいのですが、今回は直接ご連絡いただいた方々へ、御礼をたくしたいと思います。どうぞ宜しく御伝えください。
 要望書は、以下のように、最後に賛同団体・個人名を連ねた形で提出致しました。
ご確認ください。
 今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

グリーンピース・ジャパン
有害物質問題担当
関根 彩子


「虹の戦士」号が上黒島から廃棄物持ち込み中止をアピール

 「汚染なき未来へ」をテーマに、瀬戸内海ツアーを行っている国際環境保護団体グリーンピースは、本日、島の大部分が廃棄物最終処分場になっている、広島県下蒲刈町の上黒島にて、「瀬戸内海をゴミ捨て場にするな」というメッセージを掲げ、直接抗議行動を行いました。
 4月27日13時36分、「虹の戦士」号が桟橋へ横付けし、ついでグリーンピースの活動家が「瀬戸内海をゴミ捨て場にするな STOP TOXICDUMPS」と書いた6メートル四方の横断幕を桟橋のたもとのフレームに掲げました。
 また、瀬戸内海に面した県の県知事に対して「瀬戸内海を囲む自治体として、瀬戸内海への有害物質“排出ゼロ”目標を掲げ、ダイオキシンなど難分解性有機汚染物質の移入や、廃棄物の持ち込みを止めるための具体的な計画を求める」要請書を提出しました。
 これに先立ち、グリーンピースは24日、瀬戸内海の沿 岸部や島嶼部へごみが持ち込まれている問題に対し、広島県庁の環境整備課を訪ね、交渉を行いました。この上黒島の廃棄物最終処分上には首都圏から、有害な焼却灰も送り込まれていることから、今回の交渉は、焼却灰を上黒島へ送っている神奈川県や埼玉県内で活動する市民団体、及び瀬戸内海の環境を守る住民団体の連合である環瀬戸内海会議との合同で行われました。(埼玉県の市民団体は、要望書を交渉団に委託)。
 瀬戸内海は、あらゆる方向から汚染が流れ込み、水の循環の悪い閉鎖性の海域。地中海や五大湖など世界の閉鎖性水域では、(目標年までに9有害物質の排出を無くす、といった事務レベル、研究レベル、あるいは閣僚レベルの合意、勧告、約束などが行われている。ゼロ目標は決して絵空事ではなく、すでに各国が進もうとしている方向と合致しています。
 グリーンピースは瀬戸内海において有害物質の「排出ゼロ」を求め、10日以降瀬戸内の各地域で活動を行ってきた。有害物質汚染をなくすために、その原因となる廃棄物の持ち込みについても、沿岸府県の、それを禁止する強いイニシアチブが求められているのです。


2000年4月27日
広島県、首都圏からの焼却灰受け入れ中止を約束
6時間に及んだグリーンピース「虹の戦士」号のアピール行動


広島・上黒島発:

 本日午後、グリーンピースは、アクションを続ける一方で、広島県庁の環境整備課と再び交渉を行いました。これは、24日に続いて2度目になります。
 今回は、グリーンピースが上黒島にある処分場の排水口付近から採取したサンプルの、分析結果も提出した。このサンプルのなかには、鉛の濃度の高いものも認められた。これらを提示し、1時間30分にわたり交渉を続け、以下の結果を得ました。
 個別の(24日の)要望については、
●首都圏からの焼却灰の受け入れについては年内は無理だが「近い将来」に全面的に止める。ということが明言されました。(言葉のニュアンスからは、“年度内”という感じでした。 これは、灰を送っている小田原市もこれまで明言していなかったことですが、各市町とはもうOKが取れているという事でした。それと、広島県としては、ほんとはもっと早く断りたいのだと言っていました。)
●瀬戸内海へのゴミ持ち込みの問題については、環境生活部内において有害物質汚染への対策を組み立てるための定期会議の議題とする。
●新規処分場への許可については、廃棄物処分場が長期間にわたって汚染源となり得ることから、処分場の法基準に関して、たとえば50年後を見越した施策の必要性を厚生省に伝える。ということを取り付けました。

 要望に対して直接具体的な約束ではなかったのですが、今後対策を策定する場が確保されたこと、また新規処分場への許可についてもそれが新たな汚染源になることを行政の担当者が認めたことは、以後のプロセスの第一歩になる> と見ています。
 尚、今回の全府県知事宛ての要望書についても、瀬戸内海環境保全基本計画へ反映してゆくことになろうとの回答を得ました。
このため、本日1時過ぎから処分場のある上黒島桟橋でアピール行動を行っていた「虹の戦士」号は、午後7時頃、自主的に横断幕を撤去して、桟橋を離れました。


要望書
    広島県知事
    藤田 雄山 様
    2000年4月24日

     瀬戸内海地域への廃棄物の持ち込み廃棄物を禁止することと、新規処分場の建設許可を凍結されることを要望致します。
     神奈川県の自治体から、一般廃棄物の焼却灰が大量に瀬戸内海へ送られていることを、廃棄物を送っている自治体の市民として、大変懸念しています。焼却は、埋立て処分場が限られている状況に対する代替策のようにいわれることがありますが、実際はその逆であろうと考えられます。即ち焼却を続ける限り、焼却目の廃棄物よりも毒性の高い焼却灰が出ます。そして焼却灰が出る限り、灰を埋めるごみ処分場を必要とするという結果を招きます。即ち、ごみ焼却をごみ処理の手段とする限り、埋立て処分場の立地もなくなりはしませんし、最終的に処分される廃棄物の毒性は極めて高くなります。
     瀬戸内海は、「比類のない美しさを誇る景勝地として、また国民にとって貴重な漁業資源の宝庫として、その恵沢を国民が等しく享受し、後代の国民に継承すべきものである」と瀬戸内法にも謳われているとおり、その環境は皆が守り、未来へ引き継いでいかなければならないものです。こうした処へ有害なごみを持ち込みつづけることは、環境上、また倫理的な観点からも、許容し難いことです。相次ぐ廃棄物処分場や廃棄物処理の名目での埋立てが海の環境を破壊しながら拡大し、この閉鎖性の水域へのダイオキシンや内分泌破壊物質汚染の脅威に拍車を掛けているのです。
     一方、世界の閉鎖性水域へ目を転じれば、これとは全く違う、希望を見ることができます。北海、地中海、大西洋などの周辺諸国の間ではすでに、予防原則の下、水域への有害物質の流入をなくすという合意がなされています。これらは、まだ達成されたわけではありませんし、無論、明日に達成できるほど容易なことでもありません。
     しかし重要なのは、環境への排出をなくすという目標の実現に向けて、こうした海域周辺諸国が中長期的な努力をみずからに課しているという点です。
     ごみの焼却と処分場の問題をどこかへ押し付けるのではなく、私達が解決していくために如何に廃棄物の発生を回避するか。そのための市民一人一人の努力の促進と、社会的な代替システムつくりのために、私たちは地元で活動を行ってきています。
     私たちと、そして未来の世代の共有の財産である瀬戸内海に、負の遺産である廃棄物を送り付けるようなことをしたくないと私たちは願っています。そしてまた、瀬戸内海に廃棄物の処分場を造りつづけることを誰一人として望んではいないと考えます。
     さらに、ごみを遠隔地で処分することで問題を先送りするといった考え方はもはや通用しなくなってきているのです。瀬戸内海についても、汚染源となる廃棄物の持ち込みをやめるという目標を明確に持つべきときであると考えられます。 
    つきましては、瀬戸内海地域への廃棄物もち込みをさせないこと、また新規処分場の建設を凍結されることを要望致します。
            賛同団体署名


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