集会概要
 土曜日の、天気が良くてお花見に最高のこの日、引地川と湘南の海と藤沢市をはじめとする人と生き物の健康を心配して、藤沢産業センターに約100人の方が集まりました。
 荏原製作所と藤沢市環境部には4月5日にいくつかの質問項目をお伝えし、この日はその回答を含めた質疑応答をしました。
 まず、藤沢市環境部より回答と説明があり、質疑を経て「ストップ・ザ・ダイオキシン住民の会」代表から、これまで藤沢で問題になってきたダイオキシンとの関わりなどのお話があり、その後、荏原製作所からの回答と質疑応答になりました。
 文書での回答は下記に記載しましたので、ご覧下さい。
 会場からの発言には、「排出したダイオキシン総量を推計でいいから出してほしい」「川に流した有害物質を回収してほしい」「なぜ管理のきちんとできる設計をしなかったのか」「川と海の健康をどう回復していくのか」「単なるミスとは言えない重大な欠陥炉ではないのか」などの発言がありました。また、漁業者の方の、死活問題であるという発言もありました。
 詳しくはこれからまとめますが、以上の発言に対して具体的なお答えはいただけませんでした。ほとんどが「今後の調査結果を待って」「行政の指導を待って誠意ある対応をします」という口調に思われました。(文責・杉山)


ダイオキシンをめぐる
藤沢での主な経過
(作成・エコネット)
1991.12 ◆
石名坂焼却場の排煙中ダイオキシン160ng/Nm
(当時の厚生省期待値の320倍)
1994.12 ◆
「石名坂の焼却場のダイオキシン対策」陳情
     市議会で採択
(石名坂焼却場は活性炭投入、バグフィルター設置など、修理始動)
1996. 8 ◆
藤沢の黒松のダイオキシン全国11ヶ所中1位
(23.1pg/g、宮田摂南大教授調査)
1997. 3 ◆
「健康、土壌、食品、母乳のダイオキシン汚染調査」署名陳情
     市議会で不採択
1997. 9 ◆
市議会が国へのダイオキシン対策強化意見書採択
1998. 8 ◆
国のダイオキシン類緊急全国一斉調査行われる
 水質 引地川富士見橋
   3.5pg-teq/l(全国第3位)全国平均0.40
 水生生物 引地川富士見橋のコイ
   12pg-teq/l(全国第7位)全国平均2.1
1999. 6 ◆
焼却場周辺の大気、土壌、水のダイオキシン調査陳情
     市議会で否決
1999. 8 ◆
母乳検査('98.12採取)結果発表藤沢全国第2位
(25.6pg/g脂肪中)
1999. 9 ◆
「大気、土壌の検査を焼却場周辺も。
野菜果物魚介類のダイオキシン調査」陳情
     市議会で否決
2000. 1 ◆
ダイオキシン対策法施行
2000. 3 ◆
引地川ダイオキシン汚染環境基準の8100倍検出公表
('99.2採水8100pg/L)
 
藤沢市へ出した
質問項目と回答
1.
引地川のダイオキシン汚染の発生源特定後、どのような対策をとられてきましたか。
回答
(略)市のホームページなどで経過は掲載されています。整理して、違いがあれば掲載します)
 
2.
 鳥類や貝類及び土壌や砂浜の砂など生態系へのダイオキシン汚染を調査しないと汚染の全体像を把握できず、従って対策も対処療法にとどまってしまうおそれがあります。生態系へのダイオキシン影響調査を行う計画はあるのでしょうか。
もしあれば公表願います。
回答
 生態系調査の予定はあるかについて、現状では検討中であり、連絡調整会議で議論し決定いていくことになる。実施が決まれば報告する。
(補足として、現在の調査結果を見て必要があるか考えるというようなお話でした。また、農作物の調査は検討中とのことでした。)
 
荏原製作所へ出した
質問項目と回答
1.
 問題の焼却炉のどこで、どのようにしてダイオキシンが発生し、どこでそれを処理していたのか、その全体像を知りたいので、焼却処理プラントのフローに従って各部の燃焼温度等を示して、住民にわかるように説明していただきたい。
(焼却炉の規模<焼却能力>、型式、ダイオキシン除去施設とその性能。<入り口と出口のダイオキシン濃度>等を入れてください。)
回答


処理フローは下記の通りです。


焼却炉における燃焼温度は約800〜850C程度です。
バグフィルター入り口温度は約140〜150Cです。
スクラバー出口温度は約50〜60Cです。
 焼却炉からの燃焼ガスは廃熱ボイラ、空気予熱器、白煙防止空気予熱器等で熱回収されたあと、バグフィルターでばいじんが捕集され、その後スクラバーで排ガス中の塩化水素など酸性ガスを吸収されて煙突から排出されます。
ダイオキシンはバグフィルターでばいじんと共に除去されます。
 煙突入り口におけるダイオキシン測定値は99年の測定値では9.2ng/Nm3と4.2ng/Nm3です。
 
2.
 問題の焼却炉で過去7年間に燃やしたごみの総量と内訳(種類別の量・割合できれば年度別に)とそのごみを燃やした過程で発生するダイオキシン量がどのくらいなのか。洗浄水(洗煙水)を含む7年間のダイオキシン総排出量はどのくらいなのか。
回答
 焼却していたごみの種類:木くず、紙くず、廃プラスチック、有機性汚泥、水溶性廃液
焼却量は現在詳細を調査中ですが、およそ年間1200トン程度です。
既に排出したダイオキシンの総量を正確に計算するのは非常に困難です。
 
3.
 ダイオキシン処理をしていない排水を7年間にわたって環境中に出したことについて、今後どのような対策=流出したものの処理方法など具体的な方策及びこれからの廃棄物処理機規制策方針をお伺いしたい。
回答
 引地川水系ダイオキシン汚染事件対策連絡協議会の結論に従って弊社は誠心誠意対応させていただきます。
 今回のような事件を二度と起こさないようにするため、藤沢工場のみならず弊社の他工場、及び生産施設を保有する関係会社に対し、環境保全にかかわる施設の点検を含む環境監査の実施を決定しました。現在監査準備(事前調査)を行っており6月末までに全対象次号所の監査を行う予定です。
 
 午後、東京から見えて現地を見たいという方を案内して荏原製作所周辺を歩きました。
 引地川のまわり、城南緑地や御伊勢山、大庭の丘も桜の花に煙ったようで、引地川緑道などをサイクリングの人やハイキングの人が通っていきます。川の向かいは、そばの明治小学校での子どもたちも毎年もち米を作っている(実際は農家の方がほとんどの世話をしてくださる)田圃が拡がっています。こんな事さえなければ、ほんとにのどかな花見日和なのにね・・・・ (あとのページにこの日の写真を載せました
 荏原製作所では、この日も作業中。右翼街宣車が走り回っているせいかあちこちにガードマンの姿が見られました。



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