はじめに●ビッグレスキューへの執念
第一章●「三軍を使った合同大演習」
-石原慎太郎とビッグレスキュー
1.ビッグレスキューの本当のねらい
- 自衛隊訓練にちなんだ命名
- 自衛隊が主役の防災訓練
- ビッグレスキューの危うい目的
- 自衛隊主導の陸海空三軍統合演習
- ビッグレスキューへ至る経緯
- 志方元陸将を参与に登用して具体化
- ビッグレスキューへの深謀
- 自衛隊を国民に認知させる
- 不透明なビッグレスキューの予算
- ビッグレスキューへの過大な自己評価
- 反対の動きを過小評価する
- 盛り上がった反対運動
2.ビッグレスキューの恐るべき実態
- 突出した自衛隊参加の実態
- 自衛隊中心の筋立て
- どこの部隊がどこの会場に参加したのか
- 陸海空の三軍が全国から集結した
- 大型輸送機が飛来する=羽田会場
- 「大本営」防衛庁中央指揮所と連携しつつ=都庁会場
- 都営地下鉄で都心に進出する=大江戸線
- 装甲車の上で総司令官気取り=木場会場
- 装甲車と迷彩服が動き回る=銀座会場
- 関東大震災の爪痕=白髭西会場
- 「戦場に架ける橋」をまかり通る=篠崎会場
- 海自の主な軍艦が勢揃い=晴海会場
- 晴海会場で“舌好調”の講評
第二章●「三宅島災害は東京の僥倖」
-
石原慎太郎と防災対策
3.東京都と防災対策
- 東京直下型の恐怖
- 大地震による壊滅の危惧
- 東京湾臨海副都心の危険性
- 青島時代の平凡な防災政策
- 石原時代の危険な防災政策
- 三宅島災害の真っ最中に長期休暇をとる
- 三宅島さいがいで露呈した欠陥都政
- 震災復興はゼネコンのため
- 「帝都復興計画」とはなんであったか
4.自衛隊と防災対策
- 阪神大震災では無力だっ自衛隊
- 自衛隊の災害派遣に関する法令
- 防災出動制度面での役割強化
- 強まる自衛隊の権限
- 防災訓練には熱心ではない
- 災害派遣で実績づくり
- 期待できない自衛隊のレスキュー活動
- 災害派遣の主体は消防が担うべき
第三章●「訓練には治安維持にも入っている」
-石原慎太郎と治安出動
5.東京都と治安出動
- 「治安維持の要素も入っている」
- 正当な大衆運動も弾圧される
- 台湾大地震視察でも軍隊を重視する
- 警察に頼りすぎる在日外国人情報
- 警察による治安行動にも注意が必要
- 在日外国人に対する排外主義
- 国際人権条約への違反
6.自衛隊と治安出動
- 関東大震災と戒厳令
- 関東大震災から学んだ恐るべき教訓
- 戦後の自衛隊の治安出動の動き
- 安保闘争へ向けて治安出動の準備
- 対ゲリラ作戦が前面に
- 強化される自衛隊の治安維持機能
- 自衛隊内部からの治安出動反対の動き
- 治安訓練からクーデターへ
- 自衛隊によるクーデターはありうる
第四章●「戦争に全面協力する」
-石原慎太郎と戦争協力
7.東京都と戦争協力体制
- いまだに冷戦感覚が抜けない
- 機関砲がはずされていた装甲車
- 空母として使える大型輸送艦
- ミサイルを発射できるヘリコプター
- 「戦争に全面協力する」
- 在日米軍と基地問題への対応
8.自衛隊と戦争協力体制
- 自衛隊は世界で有数の「軍隊」
- 作戦統制権がない統合幕僚会議
- 強化される自衛隊組織
- 相次ぐ自衛隊の不祥事
- 軍事企業との癒着による腐敗
- 憲法と自衛隊は相いれない
- 日米ガイドライン関連法は戦時立法
- より大規模になる日米共同訓練
- あらゆるものが接収された戦前の国家総動員法
- 戦後の有事立法の動き
- 戦争、大地震の際の総動員体制へ