辛淑玉・講演録
ー石原都知事の暴言を批判するー

発信者=井上澄夫(何か変だよ石原さん!実行委員会)
発信時=2000年6月17日
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     パンフレット『辛淑玉(シン・スゴ)・講演録―石原都知事の暴言を批判する―』ができました! 全国でご活用下さい!

    2000年5月14日、東京都練馬区の「何か変だよ石原さん!実行委員会」は、「石原やめろネットワーク」の世話人の一人である辛淑玉(シン・スゴ)さんを招いて、練馬産業会館で「やっぱり変だよ、石原さん!練馬区民緊急集会」を開催しました。
     緊急の呼びかけであったにもかかわらず、実に90人もの人びとが参加し、講演のあとの質疑応答や参加者の意見表明も活発で、非常に熱気のある充実した集いになりました。
     実行委員会が集会のパンフレットを作りましたので、ご案内します。

    パンフの名称は『辛淑玉・講演録―石原都知事の暴言を批判する―』。A5版40ページです。講演には、わかりやすい註がついています。1部300円です。以下、内容を列記します。
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    ◇辛さんの講演
     ◎外国人登録証を身につけていないと落ち着かない
     ◎精神の殺しかた
     ◎映画「寅さん」の「選民思想」
     ◎いいことをしたら日本名、悪いことをしたら民族名
     ◎石原暴言以来変わった脅迫の質
     ◎石原は誰に謝るべきなのか
     ◎民衆を動員する「ファシズム」が始まっている など
    ◇講演後の質疑応答
     ・石原都知事の「心の東京革命」について
     ・自分の思いをどうやって伝えるか
    ◇参加者の発言 
    ◇5・14緊急集会の決議

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    パンフを作成した実行委員会は、これを全国で活用してほしいと思っています。石原知事は、2000年4月9日に発した暴言を撤回するどころか、完全に開き直って、暴言をさらにエスカレートさせています。彼は、都議会の民主党幹部に(都民や暴言を批判する全国の人びとに対してではありません)、「『三国人』という表現を今後は使わない」と表明しただけで、暴言の撤回も謝罪もせず、辞任する意志はまったくありません。
     ですから、石原知事に対する辞任要求運動は、これからいよいよ強化しなければなりません。実際、東京では、6・9=都庁へのパラソル・デモ6・14=辞任要求シンポ(反改憲運動などの共催)、6・20=辞任要求シンポ(横浜事件の再審を実現しよう!全国ネットワーク、カトリック東京教区正義と平和委員会などの共催)、7・9=辞任要求集会(大田区民が主催)などなど、運動が活発につづいています。
     東京のみならず全国で運動を活性化、強化するうえで、私たちが作ったパンフは、重要な手段、有効なテキストになるでしょう。多くのみなさんのご活用をお願いします。

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    【お申し込みについて】
     パンフに記載された連絡先は、自治労練馬区職員労働組合と練馬・生活者ネットワークですが、全国的な販売については、会計上の便宜のため、次のところに郵便振替でご送金をお願いします
     ご入金の通知が届き次第、パンフレットを郵送します。振込先が「井上澄夫事務所」になっていますが、井上はパンフを作成した実行委員会のメンバーで、全国への発送を担当しています。

      ▼ 振替口座  口座名 井上澄夫事務所
      ▼ 振替番号 00160―8―761009


    【部数に応じた頒価と送料】
     ・1部        300円+140円=440円
     ・2部        600円+180円=780円
     ・3部      1200円+240円=1440円
     ・4部      1200円+240円=1440円
     ・5部から8部     部数 ×300円+310円
     ・9部から12部    部数 ×300円+340円
       以 上


発行にあたって

     4月9日、陸上自衛隊練馬駐屯地で行なわれた創隊記念式典で、石原都知事は、「東京では、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している。大きな災害が起きたときには、大きな騒擾(そうじょう)事件すら想定される。警察の力には限りがあるので、自衛隊が治安の維持も大きな目的として遂行していただきたい」と、差別・排外を煽る発言を行ないました。
     石原知事はこれまでも、障害者差別発言をはじめ、かずかずの暴言を繰り返しています。私たちは、今回の知事の発言に対して、「私たちは石原知事のようには考えない。石原知事の発言には、もうがまんできない。知事は発言を撤回し謝罪すべきだ」という意志を明確に表わさなければならないと考えました。
     私たち「何か変だよ石原さん!実行委員会」は、石原知事が昨年9月、重い障害を持つ人たちが入所している府中療育センターを視察した際、「ああいう人っていうのは人格あるのかね」という許しがたい発言をしたのを機に集まり、11月には「何か変だよ石原さん!石原都政を考えるワークショップ」を開催しました。そのときの実行委員会のメンバーが、今回の石原発言を機に再び集まり、さらに実行委員会をひろげながら、5月14日に、練馬産業会館で「やっぱり変だよ、石原さん!練馬区民緊急集会」を開催しました。
     集会には、緊急の取り組みにもかかわらず、90人を超える区民が参加してくれました。「石原やめろネットワーク」世話人の辛淑玉(シン・スゴ)さんが、忙しいなか駆けつけてくださり、問題提起をしてくださいました。参加者の熱意と辛さんの熱い訴えが共鳴し合い、すばらしい集会を実現できたと思います。
     私たちは、少しでも多くの人に、この集会の雰囲気を知ってもらうとともに、人の心と社会にクサビをうちこみ、引き裂き、最後は暴力で鎮圧しようとする「石原的なるもの」に対する闘いの手段として役立てていただきたいと考え、本パンフレットを発行します。
     闘いは始まったばかりです。みんなで共同の粘り強い運動を創り出したいものです。私たちも常にその中にいることを約束します。

    2000年6月

何か変だよ石原さん! 実行委員会