戦争に貢献

石原 小渕首相が病気で倒れる前に、サミットで、さりげなく「日本はもうじき憲法を改正します」と披瀝したらどうだってアドバイスしたことがあった。オブっちゃんは、」ただ「うん」とうなずいていただけだったけどね。

−中略ー

石原 アメリカ信仰もいい加減にやめるべきだね。日米安保条約を読んでいる国民なんてほとんどいないと思うけど、安保条約のどこにも、アメリカが日本を守るなんて約束していない。一旦有事の時に、共通の危険に対処するように適切に行動すると書いてあるだけだ。実際、冷戦たけなわの時だって、北海道に米兵など一人もいなかった。アメリカは地上軍を使っての戦闘など、もう他国のためにやる気など全くないんだ。コソボにしても空爆がせいぜい。この空爆にあたっては、湾岸戦争の時も日本の先端技術が大いに活躍したおかげで、ソ連製のイラク軍の戦車を一方的に撃破もしたわけですよ。ペンタゴンの報告書でも、百数十億ドルの金以上に勝利に貢献し、そのおかげで米兵がほとんど血を流さずに湾岸戦争に勝利できたと記しているのに、日本人はその事実をあまり知らないから、なんか後ろめたい気分にされているわけです。

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愚者の楽園の「言葉狩り」−
 
「言語空間」をブチ破れ!』より
 衆議院議員の西村眞悟氏との対談。
 西村氏は「アメリカ相手にせよ、中共相手にせよ、国と国とのつきあい、外交交渉というのは、所詮は「恫喝」と「嘘」から始まるんです。恫喝と嘘をさんざん言い合って、「合意点」に持っていく。それが外交ですが、私は弁護士でもあるけど、要するに民事などの揉め事の「和解交渉」「示談」も外国人相手では特にそう言った過程を経てやっていくわけですよ。」云々

(2000年 株式会社文芸春秋:刊 『諸君!』10月号所収)