“敬意を払うべき死者”と“払わないでいい死者”

 〜(前略)〜

記者:行くべきか、行かざるべきかについて。
石原知事:そんなこっちゃなしにね、どんな国家にも、社会にも、その国家社会なり民族の個性を表象する垂直な倫理、垂直な価値観というものがあるんですよ。それ以前に、人間には国家さえも超えた、垂直な情念てものがある。それは死者に対する敬意ですよ。

 〜(中略)〜

 靖国も垂直な情念の表示であってね、たとえば北方4島が一方的に侵略された時に、情報を伝えながら最後まで交換台で頑張って、結局ロシア兵に乱暴されて殺された人(女性)たちも祀ってあるわけ。そういう、国が国として今日まで永らえて、かくあることに対して、生命を賭して寄与した同胞に対して敬意は当然払うべきものであり、そのシンボルとして靖国があるわけですよ。

 〜(中略)〜

記者:対中国関係への影響の分析が重要だと思いますが。
石原知事:これで日韓なり、日支、いや日中の関係が一時停止したって、われわれは何を失うんですか。中国との貿易は(日本側が)入超なんだから。実質的に困るのは相手なんだから。外交は結局カードゲームであって、われわれは失うカードはないんですよ。

 〜(後略)〜

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『死者への敬意示せ
より
(毎日新聞 2001.8.12 朝刊
インタビュー『「靖国」行くべきか
  行かざるべきか』より)

★小泉総理大臣の靖国神社参拝について、石原都知事と加藤紘一氏がインタビューされています。
 加藤紘一氏は、このように発言。
「彼(小泉総理大臣)は純粋率直な人だから、特攻隊の記録を見てお参りするという気持ちになる。本当に小泉さんらしい。しかし、特攻隊を飛び立たせる判断が誰から出てきたのか、その背景を考えなければならない立場に小泉さんは立った。もう一度そこを、じっくり考えてほしい。」
 正論だと思います。感情論で済む問題ではないはずです。

★石原氏は、小泉氏がはっきり言わない、言えない、隠している(?)ことを、言葉にしているのではないでしょうか。
 つまり、靖国神社への参拝は“すべての死者”への敬意ではなく、“国に奉仕した死者”だけへの敬意を表する行為であること。ここで例に出された女性と同じ状況で殺された人も、“国家に尽くした”人でなければ決して祀られてはいないことを。

★また、外国とのつきあいを損得でしか測れないのは、寂しいことです。損になるのだったら、主義主張関係なく考え直すというのでしょうか

★また、後段では「日本人の精神性、文化のコアにあるDNAに触れてくる問題なんですね。」と発言。
ここでも、最近この方のマイブーム“DNA”が登場します。えーと、DNAって、国籍に依存するものなんですか?