東京の窓から日本を
対:佐々淳行氏
外国人犯罪について

佐々:外国人犯罪、それも凶悪犯罪が,今、断然増えています。
 (中略)
 それから府中刑務所というのは、例えば長期3年以上の再犯の服役囚を収監します。重い再犯をやったのを入れてるのですが、2000人の受刑者のうち、400人、20パーセントが外国人です。それでどういう不具合が出るかというと、中国語、朝鮮語、タガログ語、英語、スペイン語などができる職員がいないといけない。食事だって大変です。ブタ肉のカレーライスなんかつくると、イスラム教徒は食べませんからね。
石原:そんなものは食べさせなきゃいいじゃない。肉抜きカレーライスを食べさせればいい。
佐々:それでもね、味にしみてるとダメなんです。
 礼拝も一定時間させないと、宗教の自由を奪ったと言う。法務省は、なんとかペルソナ・ノングラータ、好ましからざる人物はその国の政府と協定してただちに追放すること、例えば、懲役3年に処せられたのはすぐに国外追放して刑務所に入れないでくれませんか、と言ってますよね。これは世界中でやってますけど。
石原
警察が用意した言葉のわかる弁護士に、あなたは自分に不利な証言はしなくていいですよって言われれば、それを聞いただけで、何も言わなくなってしまうというし、ちょっとした事件をわざと起こしてパクられて、留置場に入ってる間に「歯が痛い」と言ってタダで歯医者に治してもらうという例もある。こんな警察体制ってない。

カラスについて

佐々:私は、カラス退治を免責で、猟友会かなんかにやらせるという手があると思いますよ。知事がカラス退治の大方針を決めたら、この間の銀行の外形課税と同様、大喝采ですよ。
石原:ところが、カラス退治をうっかりやると、これまた・・・。
佐々:仕返し?
石原
東京のど真ん中で勝手気ままなことをしてる不良外国人を、人権があるからと守る変な日本人連中とよく似ている動物愛護というグル−プが出てきて、そんな方法で殺すのかってことになりかねない。でも、もう実害が出てますから、これはやります。

 〜(後略)〜

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東京の窓から日本を
より
1999年10月から2000年12月までの
TOKYO MX TV対談番組「東京の窓から」より
13本を再構成した本

(文春ネスコ:発行)以下、このページ同じ

★このお二人にかかると、外国人に限って人権は無視していい、法律も守りたくないということのようです。あとにでてくる裕福な外国人とそうでない外国人にこんなに差別するのは、自分に利益になるかならないかで値踏みしているように思えてなりません。

★カラスも同じ。
 人権擁護団体は「変な日本人連中」だそうです。


対:グレゴリー・クラーク氏

石原:ところで、東京を世界に向かってもうちょっとセールしたいんですけど、セールスポイントというのがあるようでないんですね。
クラーク:だからまずウオーターフロントの開発。(後略)
石原:あなたの別荘が千葉県の外房にあるらしいけど、太平洋岸にはいいところがありますね。僕もびっくりする。
クラーク:最高ですよ。伊豆半島もかなり開発されてしまいましたが、東京の近くで開発されていないところがまだいっぱい残ってます。(後略)
石原:そうですね。三多摩はほんとに財産です。
クラーク:東京の近くでスキーもできる、サーフィンもできる。そういう大都会は他の国でもほとんどない。そういうこと、外国で知られてないですよ。
石原:確かにそういうセールスポイントがありますね。
クラーク:あとは臨海副都心。(後略)
石原:なるほど。今日はいろいろいいお話を伺って、大いに参考になりました。
東京をもうちょっと外国の人も喜んで来てくれる街にしたいと思いますから、これからもほんとに遠慮せずにいろんなことをおっしゃってください。
クラーク:いや、外国人のためでなくて、東京の人のために、東京という街が世界でもっと有名になってほしいですね。それで外国人が喜んで来て、東京という大都会がいい形で活性化されるのではないかと思います。

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★小笠原・ガラパゴス構想はこのあたりからでしょうか。頭にあるのは、お金持ち外国人だけというのがあからさまです。本気で、「外国の人も喜んで来てくれる街にしたいと思」っているとは思えません。対外国人政策が“お金の切れ目が縁の切れ目”では淋しいし、情けないですね。


対:志方俊之氏


国際関係の話題で

石原:それから、日本人は善意というものは国際関係にほとんどないんだということを、知った方がいいと思う。

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★このお相手とは、防災談義を一くさり。
 しかし、石原氏の外交に関する基本精神はこの一言につきるのでしょうね。


対:米長邦雄氏
教育
について

石原:こうあってほしいという母親像に世の若い母親たちを直し、導いていく、何かうまい方法はないですかね。
米長:母親というか、世界中で日本の女性が一番元気ではないでしょうか。
石原
元気っていうより、わがまま。
米長:いやいや、それは私みたいな自由人が言う言葉で、知事という立場では、そういうことをおっしゃってはいけませんよ。
石原:ハハハハハ、そうですか。いや、僕は思ったことしか言えないからね。
米長:で、わがままになった理由のひとつは、給与の銀行振り込み。あれが悪いですね。手渡しされないから、旦那さんの稼ぎに感謝しなくなったところから始まったと思うんです。こんなこと言うと、「ずいぶん生意気なこと言うわね」って、女性陣からクレームが来るかもしれませんけど、きちんと申し上げますと、女性の教育をしなおすべきですね。
石原:子どもは産んじゃったけれども、どうやって育てていいかわからないっていう母親がこのごろぞろぞろいるわけでしょ。いくら元気っていうか、わがままでも、若い母親たちも困っているんじゃないでしょうかね。だいたい舅、姑さんと一緒に住まなくなりましたから、育児の知恵、家庭の知恵が伝承されない。

(中略)

米長:それで知事にお願いしたいんですけど、子どものそばにつきっきりで育児をしているお母さんに都から助成金を出していただきたいと思うんです。
石原
金目の問題だけでいえばパートで月せいぜい15、6万稼ぐんだったら、子どものそばにいてくれる母親に助成金を出した方が、東京都も財政的によっぽど助かるんですよ。

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★この対談のあと、石原都知事から教育委員就任の要請。議会紛糾するも、可決。

★このお二人にとっては、女性はひたすら家の中で子どもを育て、「旦那さん」の持ってきてくれる収入だけを大事にやりくりするのが理想ということです。でも、その形ができたのは、近世の一部階級の家庭だけだったはずです。

★それ以前の家族の形への反省もなく、核家族の一方的な弊害だけをあげて、それを女性のせいだけに押しつける、いまではなかなかお目にかかれない論調です。

★女性の賃金の低さ、また、パート労働の税制問題にも目をつぶり、おおくの企業が安いパート女性を使うことで人件費を節減してきたことにも目をつぶり、ここでも雇用される女性にだけ問題を預ける、狭い視野としかいいようがありません。