「アメリカ信仰」を捨て
「大東亜共円圏」を


【月刊『現代』のインタビューに答えて】
石原 アメリカにこんなに虐げられている日本は、まさにアメリカの金融奴隷だ。何でそんなにアメリカに対してびくつくのか。安保を気にすることはない。文句があるなら米軍に出て行ってもらえばいい。現在の日本は、軍事面の技術も予算も他に劣らぬものがあるのだから、自分の金と力で、強力な自衛国家になればいい。
 そして、アメリカが最も恐れていることをやればいい。(日本が買ってやっている三百兆円ぐらいの)米国債を売りに出せばいい。そうすると、日本が世界大恐慌の引き鉄を引くと非難されるだろうが、原爆を落とされたのだから、今度は日本が原爆を落としてもいいような話だ。
 日本の米国債処分で、世界経済は一度沈むだろう。沈んだときに、どこが最初に立直るか? きちっとしたモノを作れる日本や東アジアの国々が必ず優位になる。つまり、アメリカも認めるモノ作りNO、1の国である日本こそが、生き残るのだ。そして東アジア諸国は、モノを作る技術もあり教養水準も高いので、まさに『大東亜共円圏』が誕生するだろう。

(1999年12月号『現代』、特集・痛憤オピニオン10連弾「これを言わずに死ねるか」)