都政モニターアンケート「防災対策について」は
「平成」13年12月11日から12月26日まで郵送による記述回答方式で行われ回収率は75.0%でした。
実施主体は生活文化局です。
平成14年2月1日
問い合わせ先生活文化局
生活文化局広報広聴部広聴課
電話 03−5388−3139
モニターアンケート
防犯対策について
都が今年度実施した都政モニターアンケート「東京と都政に対する関心」や「都民生活に関する世論調査」では、都内の犯罪件数の増加などを反映して、防犯対策への要望が高まっています。また、原宿警察署の建て替えに伴い増設する留置場についても多くの都民の関心を呼んでいます。そこで、今後の都政運営の参考にするため、都政モニター500人に対し、東京の防犯や治安に対する不安感や留置場の必要性などについて聴いてみました。その結果についてお知らせします。
【調査結果の概要】
- ここ数年の都内の犯罪の増加傾向について、
「知っていた」は94%。- 最近の東京の防犯や治安に対して、
96%が不安を感じている。- 留置場、拘置所、刑務所のそれぞれの違いについて、
「知っていた」は6割、
「知った」は4割。- 都内の留置場不足について、
「知っていた」は6割弱、
「知らなかった」は4割強。- 85%の都政モニターが、
留置場を拡充する必要があると考えている。アンケートテーマ 防犯対策について
アンケート期間 平成13年12月11日から12月26日まで
調査方法 郵送による記述回答
都政モニター数 500人
回答者数 375人
回収率 75.0%
防犯対策について
1 調査項目
1 犯罪の増加傾向についての周知度
2 防犯や治安に対する不安感
3 留置場、拘置所、刑務所の違いについての認知度
4 留置場不足についての周知度
5 留置場の拡充に対する考え方
2 アンケート回答者属性
カテゴリー n % 性別 男性 192 51.2 女性 181 48.3 不明 2 0.5 全体 375 100.0 年代 20代 61 16.3 30代 58 15.5 40代 58 15.5 50代 76 20.3 60歳以上 120 32.0 不明 2 0.5 全体 375 100.0 居住
地域 都内区部 228 60.8 都内市町村部 97 25.9 都外 48 12.8 不明 2 0.5 全体 375 100.0※ 集計結果は百分率(%)で示し、小数点第2位を四捨五入して算出した。
そのため、合計が100.0%にならないものがある。
※ n(number of cases)は、比例算出の基数であり、
100%が何人の回答者に該当するかを示す。
調 査 結 果
犯罪の増加傾向についての周知度
問1 ここ数年、都内の犯罪は増加傾向にあります。あなたはこうした状況を知っていましたか。
[参考 昨年の都内の犯罪件数(全刑法犯の認知件数)は、29万1,371件(交通事故の業務上過失を除く)で、前年に比べ8.7%増加しています。](n=375)
図表 犯罪の増加傾向についての周知度
防犯や治安に対する不安感
問2 あなたは、最近の東京の防犯や治安の面について不安を感じていますか。
図表 防犯や治安に対する不安感
留置場、拘置所、刑務所の違いについての認知度
問3 各警察署には、犯罪容疑者をとどめておくための留置場が併設されています。一方、国の施設として被告人等を収容する拘置所や受刑者を収容する刑務所がありますが、あなたは、留置場、拘置所、刑務所のそれぞれの違いについて知っていましたか。(n=375)
図表 留置場、拘置所、刑務所の違いについての認知度
留置場不足についての周知度
問4 犯罪の増加等により、留置場など都内にあるこうした施設の収容定員の絶対数が不足しています。あなたはこうした状況を知っていましたか。(n=375)
図表 留置場不足についての周知度
留置場の拡充に対する考え方
問5 各警察署には留置場が併設されていますが、「今後、警察署の建て替えを行う際には、留置定員を増やすため、留置場を拡充する必要がある」という意見があります。こうした意見に対し、あなたはどのように考えますか。(n=375)
図表 留置場の拡充に対する考え方
防犯や治安対策についての自由意見
問6 防犯や治安対策についてご意見があればお書きください。
防犯や治安対策について自由に意見を聴いたところ、319人から345件の意見が寄せられた。最も多かったのはパトロールの強化や交番の充実を求める意見で59件、次いで、外国人の犯罪に関する意見が42件であった。意見の内訳は次のとおり。
パトロールの強化や交番の充実を求める意見 59件外国人の犯罪に関する意見 42件(内訳)取り締まりの強化を求める声 37件その他の声 5件留置場に関する意見 33件(内訳)留置場の増設に賛成の声 10件留置場の増設に反対ないし慎重な対応を求める声 11件その他の声 12件警察や警察官への信頼に関する意見 29件警察官の増員を求める意見 26件防犯の教育や広報に関する意見 25件刑罰の強化を求める意見 19件地域での防犯に関する意見 16件街灯等の設置を求める意見 11件その他の意見 85件
問6 防犯や治安対策についての主な意見
パトロールの強化や
交番の充実を求める意見59件
- 警察官のパトロール、巡回を行ってほしい。駐車違反の取り締まりは行われているが、防犯パトロールが行われていない。
(60代 男性 目黒区)
- 近所にあった派出所が閉鎖になったり、無人になったりして不安。
(50代 女性 世田谷区)
- 警察官による町内パトロールの強化を希望する。
(50代 男性 渋谷区)
- 交番の警察官の高齢化が目立つ、何かあっても対応できるのか不安、機動隊員は若者が多いはず、防犯対策はまず交番の若返りを望む。
(50代 男性 中野区)
- 最寄りの駐在所はいつも“建物あれど警察官おらず”という状態である。緊急の場合、間に合わないし犯罪者に対しての抑止力にもならない。ピッキングや自転車泥棒など住宅街の犯罪もあとをたたないのでパトロールを強化してほしい。
(50代 女性 杉並区)
- 夜間のパトロールを強化してほしい。
(40代 女性 足立区)
- 駅前に交番があるが、「臨時」とあり、年末年始や交通安全週間などしか、警察がいない。駅前だからこそ常駐すべきではないか。
(20代 女性 青梅市)
- 最寄り駅付近に交番もなく、空き巣被害が増えているため、日々不安に思うことが多い。パトロールの強化を求む。
(40代 女性 町田市)
- 交番のお巡りさんの常駐とパトロールが防犯、治安には必要と思う。
(50代 女性 千葉県)
外国人の犯罪に関する意見 42件 取り締まりの強化を求める意見 37件
- 過去において年末になると経済犯罪がかなり増えていた。このところ外国人による犯罪が増えてきて、こんなに良かった日本の治安が悪くなり、検挙率も悪くなっている。一般人も警察に情報を提供し、協力すべき。
(70代 男性 江東区)
- グローバル化の進展に伴い、麻薬、銃器使用、外国人の関与等、国際化が窺える犯罪の防犯対策の強化が緊要と考える。
(60代 男性 世田谷区)
- 非常に不安に感じる。密入国等を徹底的に取り締まってほしい。外国人の凶悪犯罪が怖い。どんどん手を打ってほしい。
(50代 女性 豊島区)
- 最近、外国人による犯罪が増加している。不法入国外国人を水際で防ぐ対策を強化してほしい。
(60代 男性 武蔵野市) その他の声 5件
- 不法滞在者は本国に送り帰して、なるべく留置場に長く置かない方が税の無駄にならない。
(50代 女性 三鷹市)
- 防犯や治安に関しての情報、報道からアジア人に対して差別を助長するような内容、流し方はよくない。
(30代 女性 東村山市)
留置場に関する意見 33件 留置場の増設に賛成の声 10件
- 原宿警察署の件について渋谷区民として、反対しているグループにあきれる思いだ。
(80代 女性 渋谷区)
- 外国人犯罪が増加し命の危険にさらされている。厳しく取り締まってほしい。近くに池袋警察署があるが留置場による迷惑はない。原宿で反対運動をしているが地域のエゴだと思う。建設するべきだ。
(50代 女性 豊島区)
- 各個人レベルで、防犯意識を高めるのはもちろんのこと、留置場の併設拡充は、進めていくべき。不況が深まる中、犯罪も増えることは確実である。
(40代 女性 八王子市)
- 留置場等も外国人が多くなってきていると聞くが、留置場が狭ければ、犯罪を犯しても満室のため入れないで返してしまうことのないよう、留置場、拘置所、刑務所を拡充する必要があると思う。
(50代 女性 福生市)
- 治安が悪くなったと思いたくはないが、現実面からそういった状況に余裕を持って対応できる施設の充実を行わざるを得ないと思う。
(40代 男性 神奈川県) 留置場の増設に
反対ないし慎重な対応を求める声11件
- 留置場反対の記事を読んだ。確かに反対する方の気持ちは分かる。そのためにも現状を理解してもらい、必要性を再認識してもらう工夫・知恵をだしてほしい。
(20代 男性 太田区)
- 原宿に留置場を作るのは、街のイメージを壊すのでやめてほしい。
(20代 男性 世田谷区)
- 防犯や治安対策は勿論大切だし、留置場の拡充も必要だが、地域の理解を得るために誠意が必要不可欠。原宿署の件は一方的すぎて感心できない。地域の理解、協力があってはじめて成り立つものだということを忘れないでほしい。
(20代 女性 練馬区)
- 施設不足は理解できるが、現在、原宿に計画しているのは規模が大きすぎるのでは?
(30代 女性 練馬区) その他の声 12件
- 最近、原宿に留置場を設置することでマスコミを賑わしているが、報道の仕方や都の広報に問題がある。原宿署の移転に伴い、署内に併設する留置場の規模を大きくするものである点をもう少しPRすべき。反対運動、報道は留置場設置のみを声高に報じている。
(60代 男性 中央区)
- 渋谷の今話題になっている予定地問題があるから聞かれているのかもしれないが、そうでないにしろ、このような曖昧な質問ではなく、はっきりとした情報が望ましい。
(20代 女性 文京区)
- 留置場や刑務所を増やすことではなく、どうしたら、犯罪が少なくなるかを考えるべき。
(30代 女性 練馬区)
警察や警察官への信頼に関する意見 29件
- 若年層や一部の外国人による従来と異なった型の犯罪が増えている。種々の対策を立てていると思うが、末端の警察官の処遇を引き上げ、モラル向上を加えてほしい。
(60代 男性 世田谷区)
- 昔のように町内をパトロールする警察官の姿を見たこともなく、交番にはパトロール中の札が出ていて不在。自転車のタイヤパンクのいたずら、植木鉢を放り投げていくなど、小さい出来事として交番に届ける人もいない。交番のまわりで不当に道路を使い商売していても注意もしないし。警察官は都民のために働いているか。
(60代 女性 渋谷区)
- 犯罪の増加はさることながら最近の検挙率の低下、警察官の不祥事が目につき、不安はつのる。早急に警察官の教育、モラルの育成に力を入れ、国民、都民の安心感を取り戻してほしい。
(60代 男性 板橋区)
- 一般市民の協力が防犯対策に不可欠。警察は市民に対する信頼を勝ち取るよう、襟を正し、市民の声に耳を傾け誠意を持って行動して欲しい。
(50代 男性 八王子市)
- 警察官による犯罪も多い。意識改革の教育訓練を徹底してもらいたい。
(60代 男性 神奈川県)
警察官の増員を求める意見 26件
- 不景気の増大とともに、特に外国人の空き巣、強盗等の犯罪が増えている。警察体勢の質・量の両面にわたる拡充を希望する。
(60代 男性 練馬区)
- 最近凶悪な犯罪が増加し、警察官の死傷や犠牲が多くなっている。警察官の増員、警察官の訓練の強化、装備の充実につとめてほしい。
(60代 男性 杉並区)
- 警この1年を顧みても「絶対あってはならないこと」が多すぎる。今後も暴力団や外国人犯罪も益々増えると考える。警察官の質と量、都民の協力が絶対不可欠。
(70代 男性 練馬区)
- 司法警察官の増員が必要である。
(20代 男性 江戸川区)
- 警察官の増員、パトロールの強化。駐在所勤務者の増員等視野に入れて。
(30代 男性 町田市)
防犯の教育や広報に関する意見 25件
- 防犯グッズや犯罪のよくある手口を都民に情報提供してほしい。
(20代 女性 港区)
- 不審者の出没、強盗事件等身近に事件が多く不安。女性、子どもを対象にした防犯等のセミナーを行政で開催してほしい。
(40代 女性 江戸川区)
- 少年の非行も増加傾向にあるが、中学時代に留置所、刑務所などを社会見学として実施してはどうか。
(40代 女性 東村山市)
刑罰の強化を求める意見 19件
- 未成年の犯罪なお刑罰が軽すぎると思うときがある。20歳までこれほどかばう必要があるのか。だから犯罪が減らない。
(40代 女性 港区)
- 全般に刑が軽すぎるのではないか。また、事件発生から刑の確定まで時間がかかりすぎるのではないか?
(60代 男性 板橋区)
- 警交通事故の加害者に対する刑が軽すぎる。加害者に非がある場合には、生涯に渡り免許証を取り上げるなどの処置が必要。特に飲酒運転。
(60代 男性 昭島市)
地域での防犯に関する意見 16件
- 常日頃から、地域の子どもたちに声かけをし、近所の方と顔見知りになり、町ぐるみで安全を守りたい。
(30代 女性 新宿区)
- 増加傾向にある犯罪を防ぐために、区・町・班単位の地域に密着した防犯対策が必要だと思う(パトロールetc)。
(30代 女性 国分寺市)
街灯等の設置を求める意見 11件
- 夜、もう少し道路の街灯を増やし、明るくしてほしい。
(20代 女性 渋谷区)
- イギリスで行われている、街中のカメラの設置を検討してほしい。プライバシーの問題より、犯罪被害の増大の方がすでに大きな問題になっている。
(30代 男性 武蔵野市)
その他の意見 85件
- アメリカのテロ事件が起きて、治安の強化の必要性を感じた。
(50代 女性 江東区)
- 警察比例の原則の適正な運用を強く望む。
(30代 男性 江東区)
- 最近は特に薬物中毒による凶悪事件が増えてきているが、自分では防ぎようがない。麻薬などの取り締まりに力を入れてほしい。
(40代 女性 大田区)
- 1日も早く危機管理の人的整備(増員)をはじめとする機関の強化を進めるべき。首都圏7都県市合同構想は大賛成だ。欧米の首都は一つの例外もなく薬物汚染、組織犯罪、無差別テロ、売買春などあらゆる犯罪のメッカと化している。唯一の救いは「銃社会ではない」ということのみ。
(40代 女性 杉並区)
- ピッキング被害にあって大変困っている。2度とないよう取り締まりの強化を願う。
(50代 男性 武蔵野市)
- 「安全大国ニッポン」の神話も最近は、悪質な事件や未解決事件が多く発生し、不安が大きい。都民の安全を確保し、くらしを守る施策の充実を強く望む。
(60代 男性 府中市)
- 犯罪を犯させない環境作りが大事。基本的に「きれいな場所」では犯罪は起こりにくい。
(20代 男性 町田市)