石原都知事リコール会議開始
記者会見の一日
リコール会議 メンバー
 記者会見は14時から。集合は都庁の受付に13:30。
 リコール会議の面々全員スーツ。おおっと、見慣れない光景だ(^^;
 私は記録係ということで、ビデオカメラ、35ミリのスチル、デジタルスチルとフル装備(^^;
 記者会見の部屋のある6階へ。私はもちろん記者会見なんてはじめて。なかなか広い場所。100人は入れる。都庁にこんな場所があるとは知らなかった。会見場には”首都移転反対”の石原都知事のポスターが貼ってある。このポスターは都庁内(街頭にも)のいたるところに無数に貼ってあるのだが、記者会見場までに貼るのはいくらなんでもおかしいんじゃない?

 開始10分前。三脚が1台だけ置いてある。見るとMXTVのシール。さすが東京の地方局(^^;
 開始5分前パラパラと記者が入ってくる。テレビカメラはどうやら1台みたいだ。開始時間になって”石原リコール記者会見開始”の放送が入るとゾロゾロと記者が入ってくる。結局は40人ぐらいにはなったが、記者の方に緊張感がない。

 リコール会議の面々は4人が会見にでる。リコール会議成立の経緯、リコールの意義、石原都知事の何が問題であるかなどを順番に述べ、最後に各人がこのリコールに対する思いを語る。みなさんのスピーチなかなか良かったです。記者のみなさんにも思いは伝わったのではないでしょうか。
 最後に質問。いくつか質問が出てリコール会議のメンバーが答える。

 記者会見が終わると記者がリコール会議の面々のところに集まってくる。メンバーをつかまえて質問攻めにしている。ちゃんと質問タイムに質問すればいいのに(^^;
 なかなか白熱してる感じだったので、この場面を思わず私が横から撮影。すると、一人の記者が怒り出す
「私たちだってやられるんだから撮らないで!撮った映像は消去してください!」けっこう強い口調で言われてしまう。
 確かに私たちが記者の映像を撮ったのはまずかった(と言っても顔を撮ってるわけではない)のでしょうが、日本って記者も身の危険を感じるような怖い国なんだ(^^;; “私だってやられる”ということはリコール会議のみなさんは“やられて”しまうんですね。怖いな.....(^^;
 「すいません、消去します」と謝るがちょっと面食らってしまう。ちなみにこのテープは変な誤解をうけないように、共同通信に預かってもらい。来ていた記者のみなさんにはリコール会議にみなさんがお詫びのFAXを流してくれました。どうもご迷惑おかけしました。

 今回の記者会見。テレビは来なかったけど、新聞社はけっこう来ていてリコール会議的には成功だったのではないでしょうか。さて明日いくつの新聞に載るか?
どのぐらいの扱いになるのか。

 最後に今回の件を通してマスコミについて感じたことを書いてみます。
 マスコミというのは本来自分の足で記事を探し取材するものでしょう。記者会見というのは、マスコミが知りたいから会見の場に出てほしいというのが最初のはじまりだったはず。
 ところが今の記者会見は全く逆で”取材してやってるんだぞ”という雰囲気が感じられます。時間ギリギリになってゾロゾロ集まってくるところからもそういった姿勢がうかがわれます。石原都知事リコールなんて取材する価値もない、なんて言われてしまえばそれまでなのですが。あんなヌクヌクした部屋にいて、呼ばれたらゾロゾロ出てくるなんて野性味が全然ないです。街頭に放したら彼らは三日で餓死してしまうんではないでしょうか(^^;

 ビデオ撮られて怒った記者からも感じることがあります。記者というのはそういう危険がもしあるとすれば折り込み済みなのではないのでしょうか?日本の新聞記事というのは無記名記事が多いですが、覆面サラリーマン記者はそういう危険から保護されてるものなのでしょうか?それでは真のジャーナリズムは生まれないような気がするのですがどうなのでしょう。

 せっかくリコール会議のみなさんが謝ってくれたのに、混ぜ返してるのかもしれませんが、私はどうも納得がいきませんでした。
 そんなマスコミなのに、記事となることに一喜一憂してる私たちも変なもんだね(^^;


◎今の政治、なんとかしようよ

 石原リコール記者会見の後は渋谷で川田さん主催の「今の政治、なんとかしようよ」に行きました。

 渋谷ハチ公前。17:00ちょっと前。龍平さんと仲間達をみつける。落選運動の服部さんは既にビラ配りをしている。みなさんに挨拶して、私もビラまきをはじめる。渋谷は若い人がものすごく多い場所であるが、ものすごくビラのはけが悪い(^^; なかなか取ってくれない。

 17:00。ノボリが到着し、拡声器で演説がはじまる。そうするとすぐに警察官が3人とんでくる。ここでデモ活動してはだめだ、と言っている。警官は3人ともフレンドリーな雰囲気で諭すように語りかけてくる。
 ここでやっていけないんならどこでやっていいんだ?龍平さんは引かない。警官も引かないでだんだん険悪なムードに。おやおや?街宣中止になっちゃうのか?かえって人だかりができてくる。皆いったい何事かと覗きこんでいる。
 私はそのまわりでビラまきしていたのですが、10分ぐらい押し問答した結果、警官たちは帰っていく。おや?どうなったんだ?間もなく拡声器を使っての演説がはじまる。なんと私らの勝ち!?しかし、警官っていったい何なのでしょう。何を基準にデモをやっていいとか駄目とかを判断しているのか?私だったら警官3人にとりかこまれてしまったところでデモを断念しているところです(^^;この国にデモをする権利はないのか.....。

 とにかく街宣がはじまる。音が出るとそこそこビラがはけていく。しかし、反応は鈍い。”森やめろ”の横断幕を見て、皆納得の表情ではあるが他人事のよう。
”がんばってるなあ”と茶化す人もいる。けれど、中にはわざわざビラをとりに来る人もいれば、”皆さんも一言今の政治について訴えてください”という呼びかけに応えて、マイクを手に取り拡声器で訴えてくれる通行人もいる。無関心な人はビーダマみたいな目をしていて、地の果てまで言っても無関心だけど、今の政治に怒ってる人も多いのを感じる。

 途中で議員の人も何人か応援演説に入る。共産党ばっかでしたが(^^; 本当はこういうときは党を超えていろんな議員がきて、さらに党名も名乗らないでほしいとこなんでしょうが、そうも行かないのかね。

 この後川田えつこさんも来て、暗くなっても更に演説は続いていましが、私はこの後用事があったため18:30で失礼しました。

 街宣自体は成功であったと私は思うのですが、なかなか運動は広がらないもので。今回、これだけいろいろ呼びかけたつもりだったけど結局集まったのは龍平さんグループがほとんどでした。
 自分の所属してるグループの運動には参加するけど、隣のグループからの呼びかけには例え信念が近かったとしても、なんやら理由つけて参加しないというのが日本の市民運動の実態のような気が私はします。だからいつまでたっても運動は広がらないし、大きな力も生まれない。こんな日本だからやはり組織選挙が有効なのでしょう。
 組織なんか関係なく自分で判断して正しいと思えば正しい。行きたいと思えば行けばいいし、やればいいのです。これが当たり前に行われていれば、9割の人間が不信任をつきつけている首相が居座ることはありえないし、首相自身の口からも「激励の電話やメールがたくさんくる」なんて言葉が出るはずありません。これは例えてみるなら、100点満点のテストを10点しかとれてないのに、自民党クラスにいれば90点になってしまうということでしょう。

 とにかくいろいろ勉強になった1日でした。