石石原知事の悪政を糾す集い
レポート
(2001/3/30(金) 文京区民センターにて行われた
「石原知事の悪政を糾す集い」)
リコール会議 メンバー
 パネラーは以下のみなさま。

福士敬子(都議会議員、自治市民'93)
曽根はじめ
(都議会議員、日本共産党)
根本二郎
(元新宿区議)
柴田勇雄
(東京から日本を変える行動する市民の会)
小林賢一朗
(全国自然保護連合)
柳田真
(都職員)

司会 富山洋子(日本消費者連盟)
まとめ 大倉一美
(カトリック東京教区正義と平和委員会)

 また、石原都知事リコール会議の高野文生さんの5分間アピールがありました。
 集会に集まったのはそれほど多くは無かったのですが、パネラーの方々を見てもわかるように様々な立場にある人の話が聞けてなかなか内容の濃い集会でした。時間がちょっと足りないぐらいでありました。

 私が石原慎太郎という人物に注目しはじめたのは、石原リコール会議のみなさんに会ってからですから、まだ2ヶ月ぐらいのことですが、調べれば調べるほど、注目すればするほどに都知事にふさわしくない人物であるという意を強めています。

 私はもともと石原慎太郎に投票していません。後だしジャンケンと揶揄されましたが、選挙にうかるため的な巧妙な戦略が気に入らなかったし、彼の掲げた政策の一貫性の無さに疑問があったからです。その当時は私自身、彼の人物像や何をやろうとしているかという方向性までは見えませんでした。

 そして彼は選挙にうかってしまいました。しかし、うかってから“意外とやるな”と私も思いました。逆に評価は上がったのです。今までの青島知事の反動もあったのでしょうが、都議会や都の役人たちと対決する姿勢を見せ、今までとは違うと印象づけたからです。

 そしてついには彼は都の役人や議会を味方に都民をも味方につけてしまいました。ここまでは非常にお見事であったと思うのですが、そこからが問題だったのです。彼がやりはじめたのは、旧態のままの開発主義でした。ストップしていた公共事業を軒並み再開。都の逼迫した財政は福祉抑制政策で支出を抑えようとしました。しかし、それがなかなか表には見えない。

 昨年4/9の三国人発言あたりがやはりターニングポイントだったのでしょう。都民を味方につけたと思って口も軽やかにポロっと出た失言。しかし、あれは彼の本音であり、その後のマスコミに責任をなすりつけ、自分の失言を認めようとしない態度は彼の政治姿勢でもあるのです。それからも、いろいろ失言あったわけですが、いつも居直るような態度。自分が間違っているという疑いを自分で持てない人物なのです。また、自分の理解できない思想を認めようともしない態度は非常に問題です。
 彼は自分に反対する勢力を見て、よく“ばかな左翼”と言います。彼に抗議する勢力は“危険な外国人”“ばかな左翼”になってしまうのです。私は別に左翼のつもりはないのですが、石原さんからすれば“ばかな左翼”のカテゴリに入ってしまうのです(^^;

 このあたりから、彼の方向性も見えてきました。都知事という立場であるにも関わらず、日本という国をアメリカと並ぶ超大国?にしたい。そこのトップに自分が座っていたい、というものかと思います。彼はよく“日本はもっと尊敬される国にならなければいけない”と言います。
 しかし、彼の言う尊敬とは、
“あの人は教養があって好感が持てる人物だ”という尊敬ではなくて、“あの人は腕力があっていつ殴ってくるかわからない怖い人物だ。”という尊敬?なのであります。ちなみに私は後者の人間をこれっぽっちも尊敬できません(^^;
 そして彼の方向性を実現する手段として用いられているのが、利権の統合、推進。都民やマスコミに受けのよいパフォーマンス。少数派、弱者切捨。

 集会にかこつけて?私の石原分析を長々と書いてしまいましたが。パネラーのみなさまが言っていた、印象に残った発言をいくつか掲載します。

 「石原都政を是々非々で批判してはいけない。彼の本質が何かというのを見なければ

 「石原都知事は批判に意外と弱い。彼を批判する勢力を非常に気にしている

 「都知事になりたての頃は盛んに目をシパシパしていたが、最近は自信がついたのか堂々としてしまっている。

 「私は石原慎太郎を文学者としても評価していない

 「
石原慎太郎のやっていることは“太陽の季節”の若者そのままで、あの頃から進歩がないのではなかろうか

 「石原慎太郎は運輸大臣、環境大臣時代、何ら目立った成果をあげていない

 「石原慎太郎は事物をほとんど調査しないで、その場の印象でしゃべっている


 最後に、石原都知事批判本の近著を紹介します。これほど批判本が続々と出る政治家も珍しい。本屋で売れてるのは本人の対談集だけどね(^^;

「防災という名の石原慎太郎流軍事演習
 
―「ビッグレスキュー東京2000」の深謀」
久慈 力 著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4871540286/qid=985998203/sr=1-3/249-3361013-2088329

「石原慎太郎と巨大港湾利権―東京湾有明北埋立事業の無謀」
石原慎太郎研究会 著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876475180/qid=985998203/sr=1-4/249-3361013-2088329


 も一つ最後に 4/9新宿の都庁付近にて“「三国人」発言から1周年 石原都政にNO! 都庁をかこむ行動”というイベントがあります。あれから1年たつんですね。反石原関連の各種団体が集まる規模の大きな集会になるかと思います。詳細は以下のページで。
石原やめろネット
http://ishihara.yamero.net/work.html