石原都知事リコール会議 総括
2001年 石原都知事リコール会議

 3月15日から開始した石原慎太郎東京都知事の解職請求署名がさる5月15日をもって終了しました。
 その結果は石原慎太郎氏を解職させるだけの法定得票数には達しませんでした。

 多くの皆様のご努力とご声援を受けながら,運動の目的を達成できなかった点について、今回の運動を始めた私たち石原都知事リコール会議の責任として心からお詫び申し上げます。
 今回の運動の結果を充分に受け止めて、その原因を明らかにすることが私たち石原都知事リコール会議がまずするべき事だと考えます。

 私たち石原都知事リコール会議そのものの態勢や力量不足、道路交通法規などの法制面を中心とした確認不足、自治体選挙などによって東京都全域で同時に署名活動ができない日時を設定してしまった運動の時期、さらには外国籍の住民が意思表示をできないことが分かっていながら解職請求署名という方法を選択してしまった運動の方法論などの原因を挙げて、このことについて会として率直に反省いたします。

 しかし,この結果をもって、ただちに石原慎太郎東京都知事の姿勢が「信任」されたわけではないと私たちは考えます。
 署名期間の最終日に受任者になりたいという希望者がいたことや、署名期間終了後にも署名についての問い合わせがあったことなどから、解職請求署名には協力いただけなくても、「三国人発言」に代表される外国人敵視の姿勢や「ああいう人ってのは人格あるのかね」という発言に典型的にみられる弱者切り捨ての政策に批判的な考えをもっている人々は数多く存在しているという事を解職請求署名を通じて実感することができました。

 最後に解職請求署名活動に協力して署名を集めてくださった受任者の皆様、署名やカンパをしてくださった皆様、解職請求署名には参加していただけませんでしたが知り合いに私たちの活動を宣伝をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。