辛淑玉さんのこと
 最近よくテレビなどでおみかけする辛淑玉さんは、一水会の鈴木邦男氏との共著の「こんな日本大嫌い!」によると、お父様は弁護士になろうと中央大学の法学部を出られたのに、戦後、日本国籍でなくなったためになれず、印刷の臨時工しか職がなく、非常に貧しい生活だったそうです。
 自分もどうせ就職できなくて将来は屑拾いか水商売にしかなれないと分かっていたので勉強などする気も起きず、小・中学校とも全然勉強をしなくて成績は悪かったそうです。お金がないから高校には行けないと思っていたし、行くつもりもなかったそうです。
 しかし商業学校を出たら就職できとるきいて俄然やるきになり、お姉さんも「私も金銭面で協力するから」と口添えしてくれたので都立の商業高校に進んだそうです。
 しかし、清掃など様々なアルバイトをしてやっと授業料や教科書代などを工面したにもかかわらず、韓国人の卒業生で就職できた人が居ないことを知ってショックを受けやる気をなくし、またそれ以上お金が続かず、思いあまって自分を2000万円(この金額もスゴイですが、ご自分で『無知だった』と笑っておられました)で売ろうとまで考えたとか。
辛さんは韓国人ということで幼稚園にも入園を断られたとか。
幼稚園からの帰り道、お友達と一緒に私も行きたいとせがんだ淑玉さんと手をつないで、お父さんはどんな気持ちだったんでしょうね。

 よく、日本人は「イヤなら帰化すればいいじゃない。選挙権ももらえるし」と言いますが帰化できないようになっているのだそうです。
 辛さんも10年前に日本に帰化しようと申請したそうですが、帰化には不動産を所有していること、家族全員で帰化すること、犯罪歴がないこと(駐車違反でもダメ)などの様々な厳しい条件があり、付き添いの弁護士さんに「担当者に絶対に逆らってはダメですよ。なんでもハイハイと言うこと。」と念を押され、それらをやっとクリアし、窓口の担当者が当用漢字の表を出してこの中から名前を選べと言うので、ああ良かった、これでもらえるとホッとして、その上自分の字が総てあったと喜んで「読みは『からい・よしたま』でもいいですから」と「辛淑玉」を選んだら、さっと当用漢字表を引っ込め「それではダメです。日本人らしくない。あなたには良き日本人になろうという意志が感じられない」とプイッと行ってしまって、不許可になったとか。

 ただでさえ就職口がなくて韓国人には貧しい人が多いのに、不動産を取得してなければダメとか、今時免許証を持っていたらペーパードライバーでない限り駐車違反の1つもないわけないのに、この規則、めちゃくちゃです。日本人で不動産を持っていて駐車違反もしたことがない人が何割いるんでしょうか。ちなみにこの本の共著者の日本人・鈴木邦男さんはアパート暮らしで逮捕歴もあるそうです。

 私はこの本を読んで、日本人であることがまたまた恥ずかしくなりました。
帰化は難しくて何年もかかる、政治家に頼めば早い(曙など早かったですね)とは聞いていましたが。このように窓口の担当者の胸先三寸で左右されるのは問題です。もっとも今では法が改正されて少し緩和されたそうです。
辛さん、石原発言への抗議の記者会見の時、目に涙を浮かべてましたね。

 先日タイに行って来たのですが、そのとき知り合ったタイの女性の方は京都に国費留学中、しばしば売春目的できたのかと見なされて不愉快な思いをしたそうです。
 あげくに見知らぬ3人組に突然襲われて殴られ、持っていた傘をめちゃくちゃに振り回して相手の顔を傷つけ警察沙汰になり、警察では言葉が十分通じなかったために逆に加害者扱いされ、そのためタイに帰ることになったそうですが、帰ってからも精神科の病院にしばらく通っうはめになったそうです。
 日本は好きだけど京都は嫌い!という彼女に対して日本人として恥じ入りました。

 私は、世界中の人々、とくに近隣諸国の皆さんから「日本と日本人が好き」と言ってもらえるように少しでも努力したいと思っています。このような暴言を繰り返す石原氏は首都東京のトップとして不適格であり、都民の一人として見過ごすわけにはいきません。
 一刻も早く辞任して頂き、総ての人々にとって住みやすい東京、そして日本をつくりたいと思っています。