報告3 村中哲也

PDFファイルはこちら

 こんにちは。航空労組連絡会議の村中でございます。

 有事関連三法案が成立が強行されて、イラクへの自衛隊派遣が強行される。そういう情勢のもとでいま、私たちが働いている民間航空で、どういう変化が起こっているのかを、まず申し上げておきたいと思います。

 今般のイラクへの自衛隊派遣に際して、先遣派遣には二度にわたって英国航空の定期便が使用されました。べつに迷彩服や武器携行で乗ったわけではなくて、一般乗客という形で利用されました。後から送られた部隊はノースウエスト航空を利用しましたし、本隊のほとんどは政府専用機、自衛隊のC130を使いました。軽装甲車はアエロフロートのアントノフを使用しました。これに匹敵する航空機はアエロフロート以外は持っていない、ということが理由だったんだろうと思います

 これまでのところ、日本の民間航空は使用が実施されていませんが、実は年末に日本航空と全日空に対して、ジャンボ機の使用が打診されました。しかしこれは両社ともお断り、、したのか辞退申し上げたのか知りませんけれどもとにかく首を縦に振らなかったために政府・防衛庁はこれに代えてクウェート航空の使用を検討いたしました。結局のところ先ほど申し上げたような定期便、英国航空とノースウェスト航空、それから政府専用機が使われるということになったわけであります。

 ですから、このイラク派遣に際して、日本の民間航空の利用が検討されなかったわけではない、今後の検討の課題として火種が残っている、ということであります。

 これまでの民間航空の数年間の歴史を見ますと、97年の新ガイドライン合意の際、あるいは99年の周辺事態法が制定された際、そして今般は有事関連三法案の成立が強行されてイラクへの派遣が行われる。その節目節目で、民間航空への軍事利用が私たちの現場に発生して、頻度が増して、しかもいっそう深刻化しているということであります。ですからこのイラク派遣に際して、私たち民間航空がテロ、まあテロと言っていいかどうかは疑問がありますけれども、そういう攻撃の標的になりうる問題として、私たちは深刻にとらえなければならないと思います。

 しかし逆に言いますと、我が国の民間航空の経営者は、これまでのところ防衛庁の申し出を断っている。これは私たちの運動の反映なんだというふうに思います。ささやかではありますけれども、まだ止めている。ただ政府側の、もっと言いますとアメリカ側の要求の強まりによっては、いくら大会社の経営者といえども、政府の要請の強まり、指定公共機関に対する責務として求められたときに、断り切れるかというと、もっと深刻になるだ、。ろうということと果たして労働組合が単体でこの航空機を止めることができるだろうかこれはあまりにも現実から離れた要望になるというふうに思います。

 そこで、私たちの闘いのいっそうの強化が求められるというふうに強く思います。それは当面はいろいろな思いがそれぞれの組合や団体や人々の間にあるでしょうけれどもイラクへの自衛隊派遣の即時中止、日本の自衛隊のイラクからの即時撤退を求めて、この一点で国民的大運動を作り上げることがどうしても必要だと感じます。

 その闘いを進める上での課題や意義や展望というものは、どこにあるのだろうか。私はまず第一に、この暴走する政治に対しては、私たちが力でもって、体を張って止めなければ止まらないということを自覚すべきだと思います。そのためには今までよりもより強大な行動が必要だというふうに、強く感じます。そして、この闘いを通じて初めて私たちが昨年の6月10日の日、日比谷の野外音楽堂で宣言しました、有事法制の完成を阻むということが実現できるし、憲法九条の改悪策動を阻む第一歩になるのだということを固く信じます。

 こういう日本の世論を、私たちの運動で作り上げないと、マスコミが煽っている日本の付和雷同は止まらないというふうにも思います。私たちがこの運動で一歩も二歩も前進すれば、日本の世論は変えられるし、日本の政治の逆流を元に戻す力も、私たちの社会の中に必ず生まれるというふうに思います。ここで初めて私たちは、アジアや世界の中で起こっている平和運動に、日本からの激励を送ることができるし、国連はもっと力を持つ存在に強化されるんではないかと思っています。

 以上のような思いや願いをもって私たちは、2月、3月の運動を作り上げたいと思っています。生意気で申し訳ありませんが、行動提起に代えてご報告をいたします。

 すでにいろんなところでご案内でしょうから、2月5日の明治公園から防衛庁への夜のキャンドル・パレードについては、私の方からのあらためてのご案内はしないようにします。2月13日の6時半から明治公園で私どもが呼びかける集会に、ぜひご参加をいただきたいと思います。寒い時期の夜の集会でありますけれども、イラクへの自衛隊派遣のために旭川で闘っている市民のことを思えば、東京の夜の二月の集会なんかで寒いだの暗いだの言っていたら、この暴走政治は絶対に止められないんであります。明治公園がブチ壊れてしまっても結構ですから、たくさんお集まりいただきたいというふうに、心から思います。

 それから3月20日は、アメリカのイラク空爆から一年を経過する日であります。世界中でアメリカはイラクから手を引けというスローガンでのアクションが呼び掛けられておって、日本ではワールド・ピース・ナウが日比谷野外音楽堂での集会が予定されております。小音楽堂の使用も予定されております。

 もう一つ、私はこの闘いが成功して日本の政治の逆流を変える、その世論を作るためにはメディアに対する批判は一日たりとも欠かせないのではないかということを訴えさせていただきたいと思います。いま日本のメディアは、中立的な報道などということを装いながら、結果においては暴走政治の先棒を担いでおります。このことに対する徹底的な批判を、毎日毎日、すべてのメディア機関に届けようではありませんか。そうしなければ、メディアの暴走も止まらない。

 最後に訴えさせていただきます。この危機に際して、傍観することも諦めることも許されない。自衛隊の派遣を激励するような挑発は犯罪である。闘いましょう。


平権懇トップページへ