2005年4月6日 自由の風ネットワーク、
都教委へ要請行動と記者会見を行いました

東京都教育委員会

教育長 横山洋吉様

「学校に自由の風を」ネットワーク

卒業式を生徒たちに返して下さい

 私たちは東京都教育委員会が一昨年に10・23通達を出して以来、学校がすっかり変わってしまったことに心を痛め、都立学校がもと通り自由な雰囲気の中で子ども達中心の教育活動の場になるようにと願って活動してきました。

 しかし昨年度、都教委は248人もの教師たちを処分し、今年は53人もの教師を処分しました。教師たちの処分を恐れ、物も言えずにいた若者達がそんな中でも卒業式において、あるいは社会へ向けて、彼ららしい表現の仕方で声をあげ始めています。わたしたちおとな(保護者や教師、市民)は教育環境の悪化にも関わらず、おかしいのは都教委であり、都教委の言うなりになっている校長たちだということをしっかりと見ぬき、行動した若者達に希望の光を見いだしました。それは、日頃の教育の中で生徒達に言っていることや教えていることと矛盾してはいけないという思いで、どうしても「君が代」を立っては歌えなかった先生達への信頼からうまれたものだと思います。そしてそれは同時に、教えていることと矛盾してはいけないと思いながらも、さまざまな思いで悩みながらもやむなく職務命令に従った先生達への深い理解に基づくものだと思います。若者たちは、今日の教育のゆがみを見据え、彼らたちの立場で自ら判断し行動を選択しています。心を縛られたなかでの強制と処分は若者たちに教育的とお考えですか。

 子ども達はたくさんの教職員に出会い、さまざまな考え方を吸収しておとなになっていきます。今のような1つの考え方だけを押しつける強制のなかでは子ども達は豊かに育つことができません。これ以上教職員達を追いこみ、子ども達を苦しめるのはやめてください。東京都教育委員会は憲法・教育基本法の理念に基づき、子ども達の教育環境をより良くするという本来の仕事に立ち返ってくださるようお願い致します。


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