2時に都議会第14委員会室へ集合したのは高校生4人を含む約30名。
都教委側は教育庁指導部教育情報課金子氏(副参事)以下2名。
「会議を抜け出してきたので約束の時間しか居られない。」と言いながら着席しました。
西村さんの司会により、最初に各校(国際高校、戸山高校、都立28校連名)の保護者・卒業生・関係者からの要請書を手渡しました。
次につばさ総合高校保護者の松井さんが質問。
「校長と都教委に質問書を出したのに今だに何の回答もない。このままでは卒業式に出られない。」
「私は見ていない。都教委のどこへ出したか」
「○○○へメールで出した。」
「質問などは×××へ出してほしい。」
「都民はそんなことは知らない。調べて早く回答してほしい。校長にも返事を出すよう”指導”してほしい。」
といったやりとりがありました。
続けて数人が質問や要望。
- 憲法や教育基本法などの上位法をないがしろにして一篇の通達にすぎないものが大きな拘束力をもつ行政のありかたはおかしいのでは。
- 上の子の卒業式の際には内心の自由のアナウンスがあったのに、下の子の式では構成からまったく変ってしまった。必ずアナウンスをするようにしてほしい。
- 都立高校は自主・自律の伝統ある教育がいいと思っていたが、卒業式等での日の丸・君が代の強制は それに反している。
- 不起立で先生が処分されることが、生徒たちに圧力になっている。このようなことは教育の場にあってはならない。
等など
それに対し、都教委側の回答はまったく硬直した型どおりのもの。
- 国旗・国歌の指導は学習指導要領にもとづく適正なもの
- 教育公務員は地方公務員法に従って職務を行う。職務命令に違反したから処分は当然。
- 都立学校では国際社会に通用する人材を育成することを目的としており、国旗・国歌の指導もそのために行っている。指導と職務命令はは校長の裁量による。
しかし返す質問で「それでは今の説明にあった”国旗・国歌の意義”とは何か」の問いには黙ってしまいました。そこまでは考えていなかったのでしょう。
「お答えください。」コールにも反応なし。
司会者の「お答え無しということですね。」がダメ押し。
重ねて「人間として親として考えてほしい。通達がどれほどの苦悩をもたらしているか。」
「上の命令に唯々諾々と従うだけの体質が過去にどんな過ちをしたか。歴史から学んでほしい。」と要望というより、諭すような発言がつぎつぎ。
最後には固まったままの3人が哀れに見えました。
西村司会が「憲法に従って仕事をする公務員が、一人ひとり自分の頭で考えて勇気ある判断をお願いしたい。」
の言葉で締めました。
続く記者会見では4社(毎日新聞、朝日新聞、東京新聞、赤旗新聞)の記者が出席。
生活者ネットの山口議員が同席してくれました。(途中退席)その後朝日の記者が「会見の時間には行けなかったが」と言って来てくれました。
いままでの経緯と要望書を説明しました。その後各自の意見表明。
ひとりひとりが自分の言葉で語る意見が印象的でした。
高校生たちの意見が光っていました。
- 「今のやり方は先生を人質にとり、お前達立って歌え、さもなくばこいつらを殺すと脅しているようなもの。」
「自分達は自分の頭で考え、判断している。都立高校ではそれを尊重する教育を受けてきた。卒業・入学式だけ
そうでなく一方的に従えというのはおかしい。」
「国際高校なら国旗・国歌の強制はないだろうと選んで入学したのに。最後に裏切られた。」
「歌えと言われて歌わされるのはおかしい。指導するなら国歌の意義をきちんと説明すればいいのに。」
「(こんな異常な事態を)なぜ新聞が書かないのか。」
まったくそのとおりです。翌24日、朝日新聞、東京新聞、赤旗新聞に記事が掲載されました。
会派めぐりは失礼しましたので、割愛いたします。ホットラインについても記者からの質問がありました。
記憶を頼りに書いたので、大事な発言ももれていることと思いますが、以上報告とさせていただきます。
お集まりの皆様本当にお疲れさまでした。