私たちは都立学校などの公立学校に子どもを通わせている保護者ならびに卒業生や一般市民です。最上級学年の子どもたちは、まもなく卒業式を、来年度の新入生は入学式を迎えようとしています。いずれの場も、先生方や在校生と保護者・来賓がともに子ども達の門出や新たな出発を心から祝える場であってほしいと願っています。
その、卒・入業式等をめぐっては、東京都教育委員会が2003年10月23日に発した通達ならびにそれに基づく校長の職務命令が、違憲・違法であり、それによる教員の処分も行ってはならないと、昨年9月21日の東京地裁判決(難波判決)が明確に認めたことはご承知のことと思います。
しかし、東京都教育委員会は、都立学校校長らに対して、「今までどおり、10.23通達に基づいて国旗・国歌の指導を実施するように」という「指導」を強化していると伝えられています。東京都教育委員会のこのような態度は、違法性を認識しながら敢えてこれを改めない、犯罪行為にも等しいものであるといえます。
つきましては、私たちは東京都教育委員会に対して以下のことを要求いたします。
- 10.23通達を撤回すること
- 10.23通達に基づく一切の懲戒処分・厳重注意等を取り消すこと
- 東京高等裁判所に対する控訴を取り下げること
- 卒業式・入学式等における一切の日の丸・君が代の強制をやめ、フロアー形式や対面形式など、各学校の自由な選択・判断での式を保障すること。
呼びかけ団体: 学校に自由の風を!ネットワーク
都立学校保護者ねっとわーく
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