悲しい女性観
   〜(前略)〜
人類が滅亡に向かっているという話題を出して、


−−人類が滅亡に向かって急いでいるということを認めるのはちょっとつらいですね。
「これは僕がいってるんじゃなくて、
松井孝典がいってるんだけど、“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を産む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって・・・・。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。
 まあ、半分は正鵠を射て、半分はブラックユーモアみたいなものだけど、そういう文明ってのは、惑星をあっという間に消滅させてしまうんだよね。
 何十年か前にビッグバンで生命体が発生し、農耕を始めたのが1万年前。そして今、われわれは美しくも、最後の輝きを見せる地球に生きているんです」

−滅亡を防ぐことは・・・。
「できませんね。だって日本の人口が減っても、アフリカ、インド、中共と、みんな爆発的に増えてるんだから。中共なんて、1家族で1人しか生んじゃいけないのに、みんな秘密に子供を生んで、罰金が払えないから隠してる。そんな戸籍のない子が6000万人いるんだよ。あの国には。

 そんなのが、日本に不法入国してる。しかも、戸籍がないんだから、帰るに帰れない。だから、日本で犯罪をするしかない

   〜(中略)〜

「 僕の一番下の子供で画家なんで、ニューヨークに行ったり来たりして、結婚してないのがいるんだ。そいつが“ニューヨークにいると、ニューヨークの男が結婚しないわけがわかるなあ。みんなホモになるの、よくわかるよ”っていう。
 それで、わけを聞いたら、ニューヨークの女でちょっとできるやつは、気のきいた男に会うと、名刺を交換するようにすぐ寝るっていうんだね。そして、相手を試してダメなら、別れて次を探す。
 また、
変にアタマでっかちになてるやつもいて、そういう女に、勝手に男としての肉体的能力を比較されるのはかなわないってのもいる。互いの理解のために自分の本質的なものを感性で伝えるには女に対してよりも男の方がずっと伝えやすいって、結局男同士で結びついちゃうんだな。レズはそれほどでもないけど、それでホモが増えちゃった。

   〜(中略)〜

「たとえば、ある女がひと晩、男と結ばれて、女は“よかったね”とかなんとかいいながら“でもさあ、男の人の平均ってなんセンチあるの? あなたの何センチ? この次、測らせて”っていったりする。こうなると、もうその男はダメよ。構えちゃって。そういうバカな情報とか知識を女が持っちゃうことも、男をダメにしているゆえんですね。
 
昔は女にはすごいオブセッションがあったと思うんだ。男に破瓜される、そして押し込まれて犯されるという。

   〜(後略)〜

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インタビュー
石原慎太郎都知事吠える!
東京で、日本で、世界で、いま、何が起きているのか
『週刊女性』 2001年11月6日号より

★「女は閉経してしまったら子供を産む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害」これは、自分の言いたいことを他人の言説の一部分をひいて語る、お得意のやり方。石原氏の話には福田和也氏・マハティール氏などがよく登場します。
 前後の話から察して、つまりは人間自体が地球にとっては異物だという話題だったようですが、その中でことさら女性を取り出して語るのがこの人らしい。生殖機能のないひとだけが弊害だという話ではないらしいのに。女性に限らず、生殖機能がなくなった男性や病の人も全部不要だと言い切るわけで、こういう人に為政者としての適性を疑うのは私だけではないと思います。
 惑星をあっという間に滅ぼす原因は、石原氏の好きな戦争の方がよっぽど大きいと思うのですが?


■関連情報■

石原知事、福祉の会議で“大脱線”(都政新報)


■関連情報■

上記の発言に関する東京都議会会議録(速記)
1
2


■関連情報■

東京都知事の女性蔑視発言に関する決議

 この間、都知事の女性蔑視発言が多くの都民から批判を受けているところである。
 報道によれば、都知事が松井氏とのテレビ対談を引用したとして「これは、ぼくがいっているんじゃなくて、松井孝典がいっているんだけど『文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ』なんだそうだ。『女性が生殖能力を失っても生きているっていうのは、無駄で罪です』って、男は80、90歳でも生殖能力があるけど、女は閉経してしまったら子供を生む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きているっていうのは地球にとっては悪しき弊害だって…。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。まあ半分は正鵠を得て、半分はブラックユーモアみたいなものだけど、そういう文明っていうのは、惑星をあっという間に消滅させてしまうんだよね。」と語ったとされている。
 また、都知事は、10月23日の「少子社会と東京の未来の福祉」会議席上でも同趣旨の発言をした。都政新報(10月26日号)によると、「この間すごい話をしたんだ、松井さんが。私はひざをたたいてその通りだと。女性がいるから言えないけど…。本質的に余剰なものは、つまり存在の使命を失ったものが、生命体、しかも人間であるということだけでいろんな消費を許される。特に先進国にありうるわけだね。でね…、やっぱりやめようか(笑)。」と語り、「ひざをたたいて」共感している。都知事の問題発言については都議会でも質疑が行われたところである。
 他者の発言の引用や、後日の申し開きで済まされる問題ではなく、都知事の本音が吐露された発言と受けとめられても不思議ではない。都民のリーダーとしての資質が問われる問題である。
 「心の東京革命」をうたい、東京都男女平等参画基本条例を制定しその実践の先頭に立つ都知事が上述のような女性ばかりか人類全体をおとしめるような発言をされたことは、遺憾であると言わざるを得ない。
 よって、小金井市議会は、性別にかかわりなく人権が尊重される真の男女平等参画社会を目指す立場から、東京都知事に反省を求め、今後同種の発言をしないよう強く求める。
 以上、決議する。

平成13年12月20日
小金井市議会


★女性グループによる公開質問状(2002年6月)>>>


★中国の一人っ子政策は人権という点から問題のある政策だと私は思いますが、「みんな秘密に子供を生んで、罰金が払えないから隠してる。そんな戸籍のない子が6000万人いるんだよ。」“みんな”なんて、子どもが言う「みんな持ってる」というレベルの言い方ですよね。来年からはこの政策も改訂されるとききました。「6000万人」というのも大げさなようです。
参考http://www.asahi.com/international/aan/column/000515.html
 中国からの不法入国者が帰るに帰れないから即犯罪を犯すというのはどういう根拠でしょう。
 かつて、日本が政策として中南米に入植者を募って送りましたが、募集要項とは大違いの現実に苦しめられた人も多かったとききます。帰国した方も“棄民”同様の対応にめげず現地でがんばった方もありました。立場を替えて考えてみて欲しいです。苦しいと「犯罪をするしかない」、というのは無茶な論法です。

★ホモセクシュアルのひとについても、めちゃくちゃな論理をまた息子の口を借りて言いたい放題。
 このあと、また「気持ち悪い」を連発してました。敵対視してるような感じを受けます。

★最後の引用部分が、このインタビューで一番程度の低い語りだったと思います。
 この人の女性体験はよっぽど貧しいのか、そういう感じ方しかできない鈍い感性の持ち主かどっちかなんでしょう。よっぽど、女性に持ち上げてもらわないと自分に自信が持てないのかな?
 また、これを載せたのが女性週刊誌だったというのが悲しいです。