準 備 書 面(2)補 足
2004年10月15日
東京地方裁判所 民事第1部合2係 御中
原告 新井 治
記
「嘘は泥棒の始まり」と言う言葉があります。今の国・政府に、そっくりそのままこの言葉をさしあげたいと思います。「人道支援という言葉を使いながら、実はアメリカのご機嫌をとりたかった」が本音のように、政府は嘘に嘘を重ねてきております。
(1).見つからないからといって、無いとはいえない。
(2).持ってないことを証明しないイラクが悪い
という理由を付けて、アメリカのイラク攻撃を支持してきました。
イラクは、国連へ無条件査察の受け入れを提出(02.09.16)したし、査察団は、イラク大量破壊兵器所持否定を報告しています((02.12.07)。そして国連査察団は、さらに査察は続けると言っていたのです。
無いものをどうやって証明すれば良いのですか?。もし日本に国連の査察団がやってきて、国会や米軍基地に核兵器や大量破壊兵器があるか査察すると言ってきたらどう対処するのか考えていただきたい。
そして大量破壊兵器が無いことが分かると(04.09.13パウエル報告)、
(3).査察を受け入れなかったイラクが悪い
(4).フセインという独裁者を倒したのだから正しかった
と居直っております。
解放という文字が付けば、何をやっても許されるのですか。他国を侵略し、何万にもの人を殺し、人身を蹂躙し、いったいどこからそんな言葉がでてくるのでしょう。
自衛隊の派遣の時もそうでした。人道支援なら、自衛隊でなくともいくらでも方法はあるのに、「自衛隊が行くしかない」として、他の選択肢は、最初から論議の中から排除されておりました。しかもその派遣の条件として「安全な地域」と決めたのは政府自身でした。準備書面(2)で報告しているように、駐屯地に迫撃砲が撃ち込まれる等、サマーワは「安全な地域」とはいえなくなっております。にもかかわらず、人道支援が優先すると言って、派遣の条件が崩れ去ったのに自衛隊を引き上げようとはしません。
(5).自衛隊が派遣されて
日本及び日本人が狙われるようになった。
(6).自衛隊は期待倒れだった(04.07.19マルゾク議長)
(7).1250億円の無駄使い(04.07.19朝日)
というマイナスの面ばかりでている自衛隊派遣なのに、なぜ居座り続けるのですか。本当に人道支援なら民間に任せればいいではありませんか。小泉首相だって“民間にできることは民間に任せればいい”って言っているではないですか。民間なら、1250億円あればイラク国民の喜ぶことがもっともっとできます。
他方、「多国籍軍」の「コマンド」(指揮・命令)については「司令部」と翻訳することによって、自衛隊が「多国籍軍」に参加するということは、「統合司令部」に入ることであって、「統一された指揮下」に入るのではないと強弁し、国会の承認なしに「多国籍軍に」入れてしまいました。
いったいいつまでいくつ嘘を積み重ねて行けば気が済むのですか。あなた達の行動は、国民いや子供達が見ているのです。今の子供達は非行・無気力・無関心が多くなってきております。これも一重に日本のトップが“決め事を守らず、悪いことをやっても嘘をついてごまかし続ければ良いんだ“という悪い見本を日常的に示しているからに他なりません。日本のため、子供達のためにももう嘘を付くのはもう止めてください。
また、砂川判決(59.12.16)を前例として、司法が安全保障問題等に関する違憲立法審査権を事実上封印するという事態が半世紀以上にわたり続いております。裁判所が与えられた任務を放棄している結果が、“政府がこれほどまでに国民を馬鹿にし、憲法・法律を蹂躙”してきた事態に繋がっていると推測いたします。日本のやっていることは、人道に名をかりたアメリカ追随政策はありませんか。人道支援と言っても、たんなるお恵み行為です。結果は、イラク人から反感を買う行為です。
日本の将来のため・子供達のためにも、裁判所の正義有る判断を強く望みます。
以上