意見陳述書(2)
原 告 原告 吉岡滋子
私の方からは、撤退するオランダ軍の代わりに自衛隊が駐留するムサンナ州の安全確保にあたるオーストラリア軍のマスメディアからその能力を疑問視する指摘がされていることを補足したいと思います。これは、2月28日に共産党の赤嶺議員が衆議院イラク特別委員会で追求したものです。3月1日付けの「赤旗」によれば、
「オランダ軍撤退後同州の安全確保には当初英軍が約600人を派兵する計画でしたが、オーストラリアが450人の派兵を発表。そのため英軍は規模縮小し、オーストラリア軍が主力部隊になる予定です。オーストラリアの『デイリーテレグラフ』は派兵される部隊が選抜される第一旅団の『装備・弾薬・人員の不足』を明らかにした年次国防報告を引用し、『部隊はたたかう準備ができていない』と述べています。」
赤嶺議員が述べているように「部隊の安全確保が撤収要件にもかかわる重大問題である」ことは明らかです。オランダ軍の代わりにオーストラリア軍に守ってもらうことになる自衛隊にとって「戦う準備ができていない」オーストラリア軍では危なくて仕方がありません。明らかに危険な地域にいる自衛隊はただちに撤収すべきです。
さらに3月16日には、イタリアの首相がイタリア軍の段階的撤兵を表明したことにより、現在イタリア軍3000人が展開するムサンナ州の隣のジカール州の治安が不安定になるおkとが懸念されています。防衛庁関係者は「イタリア軍が部隊を縮小すれば力の空白が生まれる可能性もひていできない」と話しており、「(自衛隊)の撤収時期を議論する際の考慮の材料の一つにはなるだろう」と話す防衛庁幹部もいます。同日の朝日の記事では「ルーマニアやウクライナが年内の撤兵を予定しており、イタリア軍の動きは、残る多国籍軍の中で撤兵がドミノ倒しのように広がる契機となりかねない」とコメントしています。
また、国内でのテロの危険性について、愛知版の万博の場合をとりあげ補足します。愛知万博は「史上初の厳戒態勢」という東京新聞の記事(3月1日)の一部を紹介します。「アフガン・イラク戦争を経てテロの脅威は世界中に拡散した。愛知万博では史上初めて来場者全員に金属探知を行い、エックス線で手荷物検査。200数十台の監視カメラもにらむ、愛知万博は『イラク戦争参加国が狙われやすい』と見えない敵を警戒する。冷戦時代の大阪万博には無縁だった緊迫感。平和の祝祭のはずの万博は『テロも人ごとじゃない』と実感させる場になった。」とあります。その通りです。現場の治安当局はよくわかっています。米国に協力する国はどのような危険にさらされるかを。国民の生命を危険にさらしてどうするのでしょうか。
司法の場での厳正なる判断を、ぜひ仰ぎたいと思います。