f rom:片柳
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11月18日の上映会場は満席にちかい100人ほどの皆さんで賑わいました。映画の画面から、登場人物の佐久間忠夫さん、藤保さんの旦那様・藤保文夫さんが飛び出してきました。
映画のなかで藤保美年子さんが「夫の解雇撤回」を勝取るまで闘うと言わせた旦那様ってどんな方?なんだろうと思っていたのですが、いやはや、カッコイイ旦那様じゃありませんか!どこぞの大学教授様か社長様か!という風貌でして、お話もお上手で「これなら俳優でもスカウトが来る!」と思ったほどです。マジ!マジ!!思わずサインもらっちゃいました!!!
その藤保さん、曰く。
2月16日は一生忘れられない日だ。
不採用通知が来た日だから。
父も鉄道員であったし、おばあちゃんの奨めもあって鉄道員になった。それが・・
・、2月14日におじから電話が入り、移動しないか・・と誘いの電話が入った。
一晩、話し合い考えた・・・。
そして、それを結局断わった。そして・・案の定、2月16日、不採用になった。
その時、娘さんが小学校5年生と、2年生だった。
クラスには、職場で採用になった方のお子さんもいたので、娘が大丈夫かとても気がかりだった・・・。
それから、十年が過ぎた。娘さんは短大生になっていた。
ある時、娘さんに、・・2月16日のあの日からどうだったのかと聞いて見た。
すると・・・
・・・
くやしかったよ、おとうさん・・・
はずかしかったよ・・・
・・・
でも、社会正義に負けるのは嫌だった・・・
・・・
と、娘さんが話してくれたと、お話して下さいました。
何だかこの話を聞くと、こんどはどんな娘さんなんだろうと・・・思ってしまったのは私だけでしょうか?
きっとこりゃ天使様でもいらっしゃるんじゃないかと。
獅子座流星群の流れ星に負けないだけの願い事が、きっとかなうんじゃないかと・・・。
藤保さんは、今、羊羹の製造販売事業を起こし、新しい活路を見出そうとされていらっしゃいます。ご自身が、鎌倉の老舗で修行をつまれたそうです。北海道の【労働者協同組合おといねっぷ】で製造・販売がされているとのことです。
この羊羹、きっとすごくあま〜いですよ。
だって、☆☆ラブラブ☆☆ですもの!
その他にも、【協同倶楽部】【労働者協同組合るもい】等でも、ホタテとか、野菜とかあるんですって!
佐久間さんは
国労はまだまだ欠陥だらけ。
これをコヤシにして、経験を学んで日本の労働組合を作っていくのはこれからだろう。
若い人が、自分たちで苦労して、本物の労働組合にしていってほしい。
戦後の労組は、マッカーサーがくれた労組だった。
その一つの国労を国民労働組合にしたら良いじゃないか。市民と一緒にやっていけたら良いのではないか。
一人一人の問題として、これからもやって行きたい。
沖電気を解雇され、闘い続けている田中哲朗さんは、自らの経験を歌で聴かせてくれました。
そして一人から連帯するのが本当の運動ではないだろうかと問題提起されました。
会場は外の寒さとは逆に、時間が経過するごとに暖かくなって行きました。
最後に皆さんへのメッセージです。
佐久間さん
「若さが物事をつくっていく現動力だと思います。」
藤保さん
「生きてきた
生きている 明るく
強く生きていく」
田中さん
「自分にやさしく」
とても幸せな一時でした。
2001/11/20 21:21
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