「日の丸・君が代強制反対予防訴訟の会」事務局 K・Mです。
皆様のご支援・ご協力、本当にありがとうございます。
昨日の「再発防止研修」では、幅広い方々のご支援・マスコミの注目を集まることができたため、あの暴走しっぱなしの都教委も、「思想信条に踏み込んで、『日の丸・君が代』について、指導要領に基づき生徒に指導する義務があるのだ。」などというような、最近よく主張し、押しつけてきている“指導”なるものは、控えたようです。そして、「日の丸・君が代」には、一切触れず、「処分を受けると、退職金にもひびきますよ。」(私が直接聞いた言葉ではないので、正確ではありません。)というような注意(脅し)に徹したようです。
しかし、この研修は、6月8日の都議会で自民党の古賀議員が、「『君が代』に不起立するような、共産党・社民党・過激派の影響を受けた教職員がいまだに教育現場にいるということは遺憾である。」と言って、教育長に「思想改造」の研修の徹底を求め、横山教育長が『かしこまって候』とばかりに「反省ができなければ、研修は終了したことにはなりません。」と公言して始まってしまったものです。反対意見の存在を全く認めない教育庁体制の確立をめざしている施策の「総仕上げ」として押し進められているものです。
今回は、人事委員会へ“都教委への「研修」中止の助言”を請求・東京地裁へ“研修差し止め訴訟”を提訴・保護者を含めた市民団体からの「研修」中止要求の闘いなど、大きな反響を呼び、都教委が少し手を緩めた状況かと思いますが、今の都教委がこれで済ませるはずはありません。今既に、次の「巻き返し」の手を打っているのではないでしょうか。
⇒東京地裁「研修差し止め訴訟」の決定文全文はこちら>>>
私たちの身に起こっている問題は、あくまでも、「戦争のできる国」に向かって、様々なところで起こっている「自由への抑圧」「“ものを言う”個人への弾圧」の一環だと思います。憲法・教育基本法を護り推進する多くの運動と連帯し、平和への方向を少しでも押し進めて行かなければならないと思っております。
今後とも、皆様のご支援・連帯をどうかよろしくお願いいたします。
なお、この間の一連の問題をあつかった単行本として、
- 2004/6/25発行
検証・東京都の「教育改革」
ー戒厳令下の教育現場ー
批評社 定価2000円
- 2004/7/10発行
良心的「日の丸・君が代」拒否
ー教育現場での強制・大量処分と抗命義務ー
明石書店 定価1600円
- 2004/7/10発行
「日の丸・君が代」処分
ー東京の学校で何が起こっているかー
高文研 定価1400円
が出版されています。
取り急ぎ、お礼と簡単なご報告まで。
※「日の丸・君が代強制反対予防訴訟の会」
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