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プレ集会 私が原告に!?-生まれて初めての裁判体験

プ レ 集 会
5.16 イラク派兵違憲訴訟の会
プレ集会
今 日本は法治国家ですか
“リレー提訴”で主権の行使を
日時 2004年5月16日(日)
   14:00〜17:00
会場 北区赤羽会館
講演 前田哲男
   (ファースト原告・東京国際大学教授)

 5月16日の集会は、充実した内容で終了することができました。
 山梨県で違憲訴訟の提訴準備をされている方々が参加され、力強く抱負を述べるとともに、弁護士さんの人員不足を訴えました。
 本会の提訴者第一号でもある、東京国際大学教授の前田哲男さんは、国連を中心とする世界の統治機構全体が崩れようとする現在の政治状況下での、今回の提訴の意義について講演されました。
 休憩後に、真剣な質疑応答が交わされました。
 再び本題に入る前に、気分転換・リフレッシュとして、アラブ音楽を楽しみました。平和なアラブ、悠久のイラクを想像させる楽器の音色と歌声の優美さは賞賛の一言でした。
 内田雅俊・中島通子弁護士の挨拶に続いて、裁判への具体的な取り組みの問題点などが活発に発言されました。「政治不信を越えた怒りのやり場がなかった。主権行使の裁判を支援したい」と入会の申し込みもありました。
 最後に「不戦兵士・市民の会」理事、など広範囲で活動されておられる名古屋大学名誉教授の安川寿之輔さんの挨拶があり、当面の日程を全員で確認して閉会しました。
 集会の熱気は、二次会へと引き継がれました、中島弁護士、安川寿之輔さん、共同代表の尾形さん、山梨訴訟と日本山妙法寺僧侶の方(各2名)など、11名の顔ぶれで鋭気を養いました。

(元)


私が原告に1?
〜生まれて初めての裁判体験〜
原告 A

 私は、この歳・・45歳になるまで、幸か不幸か裁判とは無縁の生活を送ってきました。それなのに、こんな私(裁判のイロハも知らない)が、なんと、裁判所に裁判を求めるべく、訴訟を起こしたのです!
 3月24日、東京地裁に訴状(訴訟を起こす文書)を提出しました。原告は私。被告は国です。「私、今度裁判やるの、国を相手取って。」知人に話すと、「Aさん大丈夫? 気は確か? 裁判って、お金かかるんでしょう?」と半信半疑。私にとって最も身近な人物である夫はといえば「へえーー、裁判って、一人でできるものなのか」まあ、こんな感じです。
 初めての訴訟、しかも相手は国。不安がないといえばウソになりますが、「イラク派兵違憲訴訟の会・東京」のチラシを読んで「これはやるしかない。これならできる。」と心は決まり、すぐにA型で原告の申し込みをしました。
 素人でも明らかに憲法違反とわかる法律が次々とつくられている現状に私は黙っていることはできません。「戦争をしない国」と決めている平和憲法の下で法律によりなし崩し的に「戦争のできる国」へと大転換させられようとしているのです。前代未聞の大いなる憲法違反の自衛隊イラク派兵を、なんとしてもストップさせたいと思います。


訴状提出までの動き>---参考までに

  1.  原告になって、まずやることは訴状を作成することです。
     立派な雛形があり、それを活用してもよいそうです。自分の簡単な経歴や生き方、この訴訟に加わった動機などを書いて訴訟の会の事務局に送れば訴状を完成してくれるそうです。私の場合は、雛形を参考にしつつ、憲法違反の根拠や精神的苦痛(テロへの不安、子どもの様子など)をA4レポート用紙枚にしたためましたが、もっともっと短くてもよいそうです。最低限、必要なのは・宛名(東京地方裁判所)・当事者の氏名、住所、郵便番号、電話番号、ファクシミリ番号・作成年月日・請求の趣旨・請求の原因です。
     下書きの段階で事務局の方に見ていただき、O.K.であれば清書します。

  2.  訴訟手数料となる収入印紙と被告へ訴状を送るための切手1,160円分)は、いずれも郵便局で買えます。(東京地裁の地下一階にも郵便局があります。)

  3.  清書した訴状は、3部コピーしました。訴状は、ホッチキスで留め、表紙の左上に収入印紙を貼り(印は押さない)、自分の氏名のところに押印しました。地裁へ提出するのは、その訴状ともう一部コピーしたもの(やはり、氏名のところに押印)と、切手です。コピーした残りの2部は訴訟の会の事務局員と自分の控えにしました。

  4.  訴状提出当日は、会の事務局の方と東京地裁の一階ロビーで待ち合わせしました。
     地裁の入り口は「北」と「南」がありますが、どちらから入っても手荷物検査があります。14階までエレベーターで上がり、民事受付の部屋に入ります。受付番号のシートをとり、待っていると名前を呼ばれますので、訴状、コピーした訴状、切手を1〜3番のカウンターのどれかに提出します。(切手を出すとき「訴状を送る分だけつけます」というそうです。)
     隣の4番カウンターに「クイック提出」という窓口がありますが、ここに提出すると、窓口は受け取っただけで受け付け事務をその場でしてくれないので、ここには提出しません。
     再び名前を呼ばれると「たしかに受け付けました」と、「訴訟進行に関する照会書」を手渡されます。そこに、「担当部 (東京司法裁判所にはいくつもの部があります) 第○○号」と、番号が入っていますので、その番号を会の事務局員に伝えます。

〜以上が訴状提出までの流れです。〜

切手は、通常、その後の裁判所からの連絡分などを予想して多めに預けることが慣例となっているようです。その額6,800円分。必ずしも使い切るわけではないので、提訴の時は必要最低限の切手だけつけることができるそうです。
4月から、1,160円になりました。


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イラク派兵違憲訴訟の会・東京
会としては2007年9月 解散しました。
ここでは、訴訟の記録を残していきます。
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携帯電話 090・5341・1169